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安田先生の2014年度入試動向予想

 

首都圏でもっとも独自性のある学校
桐朋女子中学校

安田先生

 桐朋女子は、2月1日の入試では「口頭試問」を取り入れている(このほかに国語と算数の筆記試験)。特殊な入試形態なので、どうしても他校と併願しにくく、2012年度入試から2月3日に一般的な4科の入試も行っている。
 偏差値に関係なく教育の中身に魅かれて選んでいるので、桐朋女子の生徒たちは元気に入学してくる。そして、学校に入ってからも、定期試験はないし、成績順が発表されることもないので、学校生活の中でさらに元気になっていく。
 だから、文化祭や体育祭の熱気はものすごいものがある。大学受験を控えた高3生が大活躍するのも桐朋女子らしいところだ。進学先も、北海道大学から琉球大学や海外の大学まで本当に広範囲で、様々なジャンルに生徒が進んでいる。みんなが在学中にやりたいことを見つけて、それで進路を選んでいるからだろう。

2014年度入試
本校は、長く口頭試問を軸にした入試を行ってきました。偏差値を基準に子どもたちを振り分ける入学試験は、「一人ひとりの個性を大切にする教育になじまない」と考えるからです。解法はひとつとは限りません。知識の多寡を問うのでなく、思考の過程も大事にしたいと考えています。ですから、口頭試問では“何故・どうのように”考えたのかも問われます。答えを導き出した根拠を自分の言葉で説明していただきたいと思います。仮に解答が間違っていても、試問者のアドバイスによって自らの答えを正すことも可能です。誤りに気づいてそれを修正し、自分の知識としていくことも中高の学習においては大切な力です。
以下に口頭試問におけるポイントをまとめました。
①小学校で身につけた知識を基に、初めて学習することにも積極的に興味を示し、学んだ内容を整理・理解・判断して、思考の幅を広げていくことができるか。
②解答の根拠、思考の過程を自分の言葉で相手にわかるように表現できるか。
③間違いに気づいた時、柔軟に粘り強く考え、その間違いを自ら修正できるか。
準備としては、まず日常生活の中で、読書やテレビ、新聞などを通して興味・関心を持った事柄について、家族で話し合ったり、自ら考えを深めたりすることで、視野を広げてほしいと思います。そして、お子さんの考えに対して“何故”そのように考えたのか、問いかけて説明を求めていただきたいです。問いに対して、論理的に相手に分かるように伝えることにも慣れておくことです。また、小学校で勉強した事柄で疑問を持ったことについて、もっと深く調べたり、話し合ったりするのもいいでしょう。何事にも、好奇心を持つことが大切です。
筆記試験は、A日程が国語・算数の2教科。B日程では国語・算数・社会・理科の4教科が実施されます。
国語・算数に関しては、2教科とも基本的なものから発展的なものまで出題されます。そして国語には少しまとまった分量を記述で答える問題が、算数には答えだけでなく途中の式を書く問題が含まれています。また社会・理科においても知識だけでなく、考える過程を見るような記述の問題も含まれます。
答えが正しく書かれているかだけではなく、論理的に考え表現できるか、発展的な問題にも粘り強く取り組んでいるかがここでも問われます。筆記では、口頭試問同様、考えた過程を記述で見せてください。

<試験日>
A日程 2/1(土)
B日程 2/3(月)
<合格発表>
A日程 2/2(日)
B日程 2/4(火)学内掲示
2/3(月)HP

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