日経ホールにて
2021年9月23日(木・祝)開催 ※オンラインでも同時開催

 中学受験と子育てをテーマにしたこのフォーラム。今回は、東京と神奈川の男子最難関3校の校長先生にお集まりいただき、講演、パネルディスカッション、入試対策セミナーの3部構成で開催されました。

 第1部の特別講演では、開成中学校・高等学校の野水勉先生、聖光学院中学高等学校の工藤誠一先生、武蔵高等学校中学校の杉山剛士先生が、それぞれの母校でもある伝統校の教育内容を紹介。第2部のパネルディスカッションではSAPIX YOZEMI GROUP共同代表の髙宮敏郎氏がモデレーターを務め、3校の教育理念や、多様性・グローバル化を踏まえての各校の取り組みなどについて語っていただきました。そして、第3部の入試対策セミナーでは、サピックス小学部・教育情報センター本部長の広野雅明先生が3校の入試情報とその対策などについて解説しました。

【協力】開成中学校・高等学校、聖光学院中学校高等学校、武蔵高等学校中学校

第1部 特別講演

開成中学校・高等学校

特別講演(1)
多様性を深く理解し、国内外の多岐の分野で独創性とリーダーシップを発揮してほしい

 今年、開成学園は創立150周年を迎えます。それを記念してOBや保護者の皆さんから寄付のご協力をいただき、現在、高校の新校舎を建設中です。7月15日には第Ⅰ期工事の竣工式と披露会が、7月20日には落成式が行われました。
 開成学園を創立した佐野鼎先生は、教科書に登場する方ではありませんが、幕末に幕府が派遣した遣米使節団、遣欧使節団の双方に参加して見聞を広めた稀有な人物であり、欧米の教育を見て、青年の教育こそ日本の近代化に必要と考え、1871年に・・・

開成中学校・高等学校 校長
(名古屋大学名誉教授 工学博士)
野水 勉 先生

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聖光学院中学校高等学校

特別講演(2)
ときめきの6年間

 聖光学院はカトリックの修道会が設立した学校であり、愛と奉仕の精神を尊重しています。校訓は「Be Gentlemen!」。世界の中のリーダーとして、多くの人に尽くすように、という意味が込められています。
 聖光学院が実践しているのは枠にとらわれない教育です。その一つがリベラルアーツ。大学の教養課程が短縮されている分、6年間かけて幅広い教養を身に付けてもらいます。また、常に目の前の事象に真摯に向き合い・・・

聖光学院中学校高等学校 校長
(聖マリア学園 理事長)
工藤 誠一 先生

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武蔵高等学校中学校

特別講演(3)
独創的で柔軟な真のリーダー育成のために

 東京都練馬区にある武蔵は、7万m2という広大なキャンパスを持ち、校内に濯川(すすぎがわ)という川が流れている、自然豊かな学校です。
 初めに、私たちが育成したいと考えている「独創的で柔軟なリーダー」についてお話しします。私は武蔵OBですが、3年前、校長に就任するため43年ぶりに母校に戻ってきました。そこで今の武蔵生を知るため、「過去・現在・未来」をテーマに、生徒全員への面談を昼休みに・・・

武蔵高等学校中学校 校長
杉山 剛士 先生

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第2部 パネルディスカッション
多様性を受け入れ、個性を磨き合う教育とは

<パネリスト> <パネリスト> <パネリスト> <コーディネーター>
開成中学校・高等学校
校長
(名古屋大学名誉教授
工学博士)
聖光学院中学校高等学校
校長
(聖マリア学園 理事長)
武蔵高等学校中学校
校長
SAPIX YOZEMI GROUP 共同代表
野水 勉 先生 工藤 誠一 先生 杉山 剛士 先生 髙宮 敏郎

 今、いろいろなところで「多様性が重要」といわれていますが、なぜ世界は多様性を求めるのか、10年ほど前に出版された本に次のような文言が書かれていました。
「異なる人生経験を持ち異なる訓練を積んだ人々、異なる文化的背景を持つ人々は、世界を違う風に見るものだ。そしてその違い、すなわち観点の違いが、問題解決や予測において役に立つ」(スコット・ペイジ『「多様な意見」はなぜ正しいのか』(日経BP社、2009年)
 こうした視点に立脚しながら、3人の先生方にご意見を・・・

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第3部 入試対策セミナー
自発的学習のススメ 3校の入試対策の決め手

SAPIX小学部

 ここからは開成、聖光学院、武蔵3校の入試の状況について、各校のウェブサイトに掲載されているデータを基に解説していきます。
 最初に、今春の入試における受験生の平均点と合格最低点について。
 開成の平均点は4科目で190.5点、合格最低点は201点。聖光学院1回目の平均点は306.7点、合格最低点は320点。武蔵の平均点は169.9点、合格最低点は183点。3校とも、受験生全体の・・・

SAPIX小学部
教育情報センター本部長 広野 雅明 先生

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