日経ホールにて
2020年9月22日(火・祝)開催

 中学受験と子育てをテーマにしたこのフォーラム。今回は「男子御三家」と称される3校の校長先生にお集まりいただき、講演、パネルディスカッション、トークセッションの3部構成で開催されました。

 第1部の特別講演では、麻布中学校・高等学校の平秀明先生、開成中学校・高等学校の野水勉先生、武蔵高等学校中学校の杉山剛士先生が、それぞれの母校でもある伝統校の教育内容を紹介。第2部のパネルディスカッションではSAPIX YOZEMI GROUP共同代表の髙宮敏郎氏がモデレーターを務め、新型コロナ禍での各校での対応や学びをお聞きし、第3部のトークセッションでは事前に寄せられた質問に各校長先生と髙宮氏が答えました。

【協力】麻布中学校・高等学校、開成中学校・高等学校、武蔵高等学校中学校

第1部 特別講演

麻布中学校・高等学校

特別講演(1)
チャレンジャーよ、来たれ!

 本校は1895(明治28)年、江原素六先生により創立されました。以来、自主自立、自由闊達の校風を旨として、多くの青年を世に送り続けてきました。本校の校歌2番の一節には次のような歌詞があります。「愛と誠を もといとたてつ 新しき道 先駆け行かむ」。ここには本校の教育の根底にあるものが示されています。私はこのフレーズを現代風にこう訳しています。愛は「真理を愛し、学問を尊重し勉学を奨励する」。誠は「権威・権力に媚びず、物事の本質を見極める」。そして、新しき道 先駆け行かむは・・・

麻布中学校・高等学校
校長 平 秀明 先生

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開成中学校・高等学校

特別講演(2)
英語力を伸ばし、国際的なリーダーシップを

 開成学園の歴史は、佐野鼎(かなえ)先生が幕府から派遣された遣米使節団と遣欧使節団に加わり、教育こそが日本の近代化に重要と考えて、1871(明治4)年に共立(きょうりゅう)学校を創設したことに始まります。初代校長には、後に大蔵大臣、そして内閣総理大臣を務めた高橋是清先生が就かれました。来年150周年を迎えるに当たり、現在、記念行事を進めており、来年6月には高校の新校舎や新体育館も竣工予定です。
 開成学園は教育理念として、「質実剛健」「自主自立」「進取の気性と自由」・・・

開成中学校・高等学校
校長 野水 勉 先生

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武蔵高等学校中学校

特別講演(3)
独創的で柔軟な真のリーダーを育成

 私は武蔵の卒業生です。昨年春、43年ぶりに母校に戻りました。母校に戻って感じたのは、変わらない武蔵の学び、そして武蔵の良さでした。豊かな自然環境、アカデミズムの存在、そして人と人の距離の近さ。武蔵は1学年4クラスの小規模校です。生徒同士、教員と生徒の距離が近く、会話が活発です。私はそうした武蔵の学びの環境を、「わくわく」(好奇心)、「わいわい」(仲間力)と表現しています。自由で伸びやかな雰囲気のなかで、好奇心が刺激され、少人数教育を通して本物に触れさせることで、「わくわく」「わいわい」・・・

武蔵高等学校中学校
校長 杉山 剛士 先生

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第2部 パネルディスカッション
「ニューノーマル時代の学びを創る 名門校の伝統と挑戦」

<パネリスト> <パネリスト> <パネリスト> <コーディネーター>
麻布中学校・高等学校 開成中学校・高等学校 武蔵高等学校中学校 SAPIX YOZEMI GROUP 共同代表
平 秀明 先生 野水 勉 先生 杉山 剛士 先生 髙宮 敏郎

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、2月27日に安倍前総理から全国の小中高校に臨時休業要請があり、4月7日には緊急事態宣言が出されました。学校現場がたいへん混乱し、難しい判断を迫られたことは想像に難くありません。ウイルスによる影響が完全に排除されるには時間がかかりそうな状況を踏まえ、第2部ではこれからの新しい時代の学びについて先生方にお聞きしていきます。
 五つのテーマを用意しました。最初のテーマは、「変わる母校 変わらぬ母校」です。今回ご登壇いただいた3人の先生方は・・・

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第3部 トークセッション
自発的学習のススメ 3校の入試対策の決め手

 ここからは3校の校長先生と髙宮様に寄せられた、中学受験と子育てに関する質問にお答えいただければと思います。かなり直球の質問もございますが、よろしくお願いいたします。まず皆様全員への質問です。「貴校、または貴塾で、伸びる子の特徴を教えてください。またそのために、親はどのようにわが子に接すればよいとお考えでしょうか」。麻布の平校長先生からお願いします。・・・

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