公立校よりも5教科が多めに配当されたカリキュラム

本校は3学期制で、週6日制を採用しています。月~金曜日は6時限で、土曜日は4時限です。部活動は週3日のみで、時間も3時25分から5時までに制限しています。遠距離通学の生徒がいることと、勉強との両立に配慮した措置です。
また、2012年度からの新しい学習指導要領を見据えたカリキュラムを編成。公立校よりも、5教科の授業時間数が多めに配当されています。
ただし、英語は各学年週5時限で、他の私立校と比較すると少ないと感じられるかもしれません。けれども、実は総合学習のうち1時限を、国際理解をテーマとして、ネイティブ教員による授業を実施しているのです。それを加えた週6時限のうち、3時限は分割授業を行います。本校はもともと1クラス30名の少人数制なのですが、これらの英語の授業ではよりきめ細かな指導を実現しています。
全国でもトップクラスの施設・設備を用意

本校では多彩な年間行事を用意しています。まず4月には、山中湖で2泊3日のオリエンテーションを実施しました。ホウトウ作り、植林、リニアモーターカー見学などを経験するとともに、友だち作りの場にもなっています。5月のスポーツ大会では早慶戦を観戦、6月は歌舞伎を鑑賞。8月は、2・3年生を対象に2週間のオーストラリア研修を予定しています。10月には宿泊研修(1年生=奈良、2年生=長野の農業体験、3年生=長崎で平和学習)があり、11月の文化祭でその成果を発表します。今年は1クラス4グループの生徒代表が発表。奈良研修で学んだことを、パワーポイントを使って説明するなど、予想以上にレベルの高い内容になっていました。
施設・設備も充実しています。高校と共用の図書室は、日本第2位の蔵書数15万冊を誇ります。そのほか、パワーポイントなども製作できるPC教室3室、コンピュータによる英語学習が可能なCALL教室3室、双眼顕微鏡を1人1台使用できる理科実験室2室、体育館3棟などを備えています。また、全教室にCATVも設置しています。
「学部進学総合選抜制度」もある早稲田への推薦制度

中学部から高等学院へは厳しい進学基準を設けていますが、それをクリアすれば全員が進めます。早稲田大学へも、所定の単位を取得すれば全員進学可能です。ただし、本校には留年制度があり、過去10年間の平均で約2.5%、つまり40人に1人の割合で留年しています。極端に怠けていると、留年を覚悟しなければなりません。もっとも、以前は留年者の3分の1がそのまま退学していたのですが、最近は翌年頑張って進級する生徒が増えています。なお、たとえ留年したとしても、早稲田大学に進学する際は同じ条件であり、不利になることはありません。
また、早稲田大学に進学する学部は、約7割が第一希望学部になっています。早稲田大学には多様な学部があり、生徒の志望が偏らないことも要因です。
進学する学部の決定方法は、生徒には公表していませんが、高校3年までの成績を点数化し、全員を順位づけします。そして、9割は成績の上位から志望順に学部を決めていきます。残りの1割については「学部進学総合選抜制度」を採用。自分の能力、適性を踏まえて、ぜひこの学部に進学したいという希望がある生徒に、自己アピールをしてもらっています。その生徒に対しては、教員3名で30分間の面接を実施します。30分間も語れるだけのものを持っていれば、十分な資質が備わっていると判断できるわけです。これまでに、建築学科志望の生徒が、自分で設計した作品を持参したケースもありました。そうした高い意欲が感じられる場合は、成績によらず、希望学部に推薦しています。