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図のような長方形ABCDがあり,AEとDFはどちらも6cmです。点Pは辺ADの上を,毎秒2cmの速さで何度も往復します。点Qは辺BCの上を,BからCに動くときは毎秒2cmの速さで,CからBに動くときは毎秒1cmの速さで何度も往復します。PとQがそれぞれA,Bを同時に出発するとき,次の問いに答えなさい。
(1)PとQがはじめて同時にAとBに戻ってくるのは何秒後ですか。
(2)直線PQと直線EFが交わった点をRとします。このとき,次の問いに答えなさい。
@ PとQが18秒間動き続けたとき,Rが動いた道のりは何cmですか。途中経過を記入すること。
A PとQが5分間動き続けたとき,Rが動いた道のりは何cmですか。途中経過を記入すること。
(1) PがAに戻るのは
12×2÷2=12(秒)
ごとで,QがBに戻るのは
12÷2+12÷1=18(秒)
ごとです。
よって,12と18の最小公倍数から,36秒後です。
(2) (1)より36秒を1周期として,PとQの動き(辺ABから何cm離れているか)を次のグラフに表します。
AE:EB=6:(9−6)=2:1
なので,ERの長さは,APの長さとBQの長さを2:1に分ける値になります。
グラフの折れ目でのERの長さを求めて直線で結ぶことにより,次のグラフの太線のようになります。
@ Rが動く長さは,
0〜6秒 → 12cm
6〜12秒 → 12−4=8(cm)
12〜18秒 → 動かない
よって,
12+8=20(cm)
A 18〜24秒 → 8−4=4(cm)
24〜30秒 → 動かない
30〜36秒 → 8cm
なので,1周期でRは
20+4+8=32(cm)
動きます。
5分間では,
60×5÷36=8(周期)余り12(秒)
より,
32×8+20=276(cm)
動きます。
中学への算数
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●編集方針●
最近の中学入試では、型にこだわらない新傾向問題が増えています。 これらは、ためしたり、かぞえたり、整理したり、場合を分けたり、 規則性を発見したり、グラフを書いたり、図形を動かしたり、 立体をいろいろとりあつかったり、というように、 単なる反復練習では解くことのできない、 数学的な発想力や思考力を要求される問題です。 それに応える力を育てることが本誌の最大の目標です。同時に、受験を離れたところでも、算数のおもしろさ、 楽しさを伝えていきます。
数学はRPGと同じで、いろいろな考え方や公式というスキルを習得し、それらが使えるようになって問題という敵を倒せば、どんどんレベルアップしていける教科です。ぜひ獨協で、いっしょに数学レベルを上げていきましょう!