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東京出版「中学への算数」編集長注目!難関私立中高一貫校 “算数”この過去問をチェック!

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獨協 中学・高等学校
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2021年度入試問題算数「中学への算数」編集長がこの過去問をチェック!
 問題  第4回  5 

 下の図のような図形があります。このとき,次の問いに答えなさい。

(1)CからABに垂直 (すいちょく)な直線をひき,ABと交わる点をHとします。このとき,CHの長さは何cmですか。途中(とちゅう)経過を記入すること。

(2)BDの長さは何cmですか。途中経過を記入すること。

(3)AとEを直線で結んだとき,AEの長さは何cmですか。途中経過を記入すること。

解法のポイント
三角形の回転移動を題材とした平面図形の問題です。等しい長さや角度に注目して相似を発見することがポイントとなります。
解答・解説

(1)三角形CBHは三角形ABCと相似な三角形で,3辺の長さの比は6:8:10=3:4:5です。よって,
  CH=6×$\dfrac{\text{4}}{\text{5}}$=4.8cm

(2)(1)の相似から,
  BH=6×$\dfrac{\text{3}}{\text{5}}$=3.6(cm)
 三角形BCDはCB=CDの二等辺三角形なので,
  BD=BH×2=3.6×2=7.2cm

(3)三角形BCDと三角形ACEは,
  CB:CD=CA:CE=1:1
  角BCD=90°−角DCA=角ACE
より相似です。
 相似比は6:8=3:4なので,
  AE=BD×$\dfrac{\text{4}}{\text{3}}$=7.2×$\dfrac{\text{4}}{\text{3}}$=9.6cm

数学科主任 香山 淳 先生のコメント
正答を求めるだけでなく、求める過程を重視する
 本校では授業を通して数学の基本知識の定着を図りつつ、発展的な問題を解いたり、問題のさまざまな解き方に触れる機会をつくっています。
 授業は先生と生徒がやり取りしながら進んでいきます。数学の問題は答えを求めるまでの過程を考えて解いていきますが、問題によっては解き方がいくつもあります。それらの解き方を授業で紹介したり、解き方について意見を出し合ってもらう場面もあります。
 さまざまな解き方を考えるところに数学の醍醐味があります。ぜひ獨協でいっしょに数学の醍醐味を味わいましょう。

『中学への算数』編集長注目の過去問

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中学への算数

東京出版刊行

解き方のイメージを育て、思考力を鍛える!

●編集方針●
最近の中学入試では、型にこだわらない新傾向問題が増えています。 これらは、ためしたり、かぞえたり、整理したり、場合を分けたり、 規則性を発見したり、グラフを書いたり、図形を動かしたり、 立体をいろいろとりあつかったり、というように、 単なる反復練習では解くことのできない、 数学的な発想力や思考力を要求される問題です。 それに応える力を育てることが本誌の最大の目標です。同時に、受験を離れたところでも、算数のおもしろさ、 楽しさを伝えていきます。