WILLナビ(ウィルナビ)─首都圏中学受験・塾・入試・学習情報サイト
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かごの中にいくつかのボールが入っています。A君とB君がボールを交互に取り出すゲームをします。1回に1〜6個のいずれかの個数を必ず取り出します。最後に残った1個を取り出した方を負けとします。このとき,次の問いに答えなさい。
(1) かごの中にボールが8個入っています。最初にA君が3個取り出したとき,B君は何個取り出すと必ず勝つことができますか。
(2) かごの中にボールが15個入っています。最初にA君が5個取り出したとき,B君は何個取り出すと必ず勝つことができますか。
(3) かごの中にボールが20個入っています。最初にA君は何個取り出すと必ず勝つことができますか。
(4) かごの中にボールが150個入っています。最初にA君は何個取り出すと必ず勝つことができますか。
(1) ボールは8−3=5(個)残っています。1個だけ残してA君に手番を回せばよいので,5−1=4(個)
(2) ボールは15−5=10(個)残っています。次にB君は残り個数を4個以上9個以下にすることができます。
(ア) 4個以上7個以下にするとき,次にA君が残り1個にでき,B君は負けます。
(イ) 8個にするとき,次にA君が何個取っても,A君が取った個数との合計が7個になるようにボールを取る(1個なら6個,2個なら5個,…,6個なら1個)ことで,B君は必ず勝つことができます。
(ウ) 9個にするとき,次にA君が1個取ると残りは8個になります。(イ)と同様の戦略によりA君は必ず勝つことができます。
B君が必ず勝つことができるのは(イ)の場合なので,10−8=2(個)
(3) (2)(イ)のように「直前に相手が取った個数との合計が7個になるようにボールを取る」という手順をくり返すことを考えます。すると,ボールの個数を
1個,8個,15個,22個,…
(次々と7ずつ増えていく数列)
にすることができれば,その人は必ず勝つことができます。
はじめの個数が20個のときは,
20−15=5(個)
取ればよいです。
(4) 150÷7=21 余り 3です。上の数列には7で割って1余る数が並んでいるので,
3−1=2(個)
取ればよいです。
中学への算数
東京出版刊行
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●編集方針●
最近の中学入試では、型にこだわらない新傾向問題が増えています。 これらは、ためしたり、かぞえたり、整理したり、場合を分けたり、 規則性を発見したり、グラフを書いたり、図形を動かしたり、 立体をいろいろとりあつかったり、というように、 単なる反復練習では解くことのできない、 数学的な発想力や思考力を要求される問題です。 それに応える力を育てることが本誌の最大の目標です。同時に、受験を離れたところでも、算数のおもしろさ、 楽しさを伝えていきます。
授業は先生と生徒がやり取りしながら進んでいきます。数学の問題は答えを求めるまでの過程を考えて解いていきますが、問題によっては解き方がいくつもあります。それらの解き方を授業で紹介したり、解き方について意見を出し合ってもらう場面もあります。
さまざまな解き方を考えるところに数学の醍醐味があります。ぜひ獨協でいっしょに数学の醍醐味を味わいましょう。