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東京出版「中学への算数」編集長注目!難関私立中高一貫校 “算数”この過去問をチェック!

自主独立の気概と科学的精神で次代のリーダーとなれ
駒場東邦 中学校・高等学校
駒場東邦中学校・高等学校
2019年度入試問題算数「中学への算数」編集長がこの過去問をチェック!
 問題   2 

(1) 短針と長針が下の図1のように折れ曲がった時計があります。

 例えば「6時00分」には下の図2のようになります。
このとき,6時から7時の間で,短針と長針の一部が重なっている時刻は6時何分何秒から6時何分何秒までか求めなさい。
ただし,秒の(あたい)分数(ぶんすう)で答えなさい。

解法のポイント
針の形が変わった時計算です。ポイントをおさえた作図で正解を目指しましょう。
解答・解説

 両針は時計の中心でいつも重なっているから,答えは「6時ちょうどから7時ちょうどまで」と答えるのには,ちょっと勇気が()りますね.
 冗談はさておき,本問では,長針が短針から“(はな)れる”瞬間(しゅんかん)を正しくとらえられるかがポイントです.短針を固定して,要所での長針の位置を図示してみましょう.

[解説]「6時ちょうど(ア)」,「長針が短針に重なり始めるとき(イ)」,「長針が短針から離れるとき(ウ)」を図示すると,下のようになります.

(ア)から(イ)にかけて,長針が短針に追いつく角の大きさは,180°−(45°+30°)=105°
 また,(ウ)で,ab=10cm:5cm=2:1 より,角P=60°と分かりますから,(ア)から(ウ)にかけて,長針が短針に追いつく角の大きさは,
105°+(30°+60°)=195°
よって,$105÷5.5=19\dfrac{1}{11}$,$195÷5.5=35\dfrac{5}{11}$ より,答えは(秒の単位の計算は省略),
(6時)${\sf{\bf19分5\dfrac{5}{11}秒~〜~35分27\dfrac{3}{11}秒}}$

数学科主任 小柳 秀夫先生のコメント
駒場東邦の数学は、自ら学ぶ姿勢を確立するために、「予習して授業に臨む」ということを指導の柱としています。
中学1・2年の2年間で中学課程を、中学3年から高校2年までの3年間で高校課程を修了し、高校3年では問題演習を中心とした授業となり大学入試の準備をします。
進度がはやく厳しいカリキュラムに対応するために、複数学年において、クラスを2つに分けた少人数分割授業(生徒一人ひとりに対する演習量を増やし、添削助言することにより、計算力、図形への直観力、論証力を身につける授業)を実施しています。
問題を解くときに、紙と鉛筆を使って、自分の考え方を図で表したり、計算をきちんと書くことから始めましょう。

『中学への算数』編集長注目の過去問

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中学への算数

東京出版刊行

解き方のイメージを育て、思考力を鍛える!

●編集方針●
最近の中学入試では、型にこだわらない新傾向問題が増えています。 これらは、ためしたり、かぞえたり、整理したり、場合を分けたり、 規則性を発見したり、グラフを書いたり、図形を動かしたり、 立体をいろいろとりあつかったり、というように、 単なる反復練習では解くことのできない、 数学的な発想力や思考力を要求される問題です。 それに応える力を育てることが本誌の最大の目標です。同時に、受験を離れたところでも、算数のおもしろさ、 楽しさを伝えていきます。