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中学校選びが変わる!

偏差値、校風、教育内容ー
学校選びのポイントは?
井上 中学校を選ぶ際の最大のポイントは何でしょうか。

森上 どんな教員、生徒がいる学校なのかということに尽きますね。

井上 学校パンフレットに教員のプロフィールや生徒の声を載せている学校も増えているようですが。

森上 そうですね。ただ、大学のようにシラバス(履修要覧)が公開されているわけではありませんから、教員が実際にどんな教え方をしているのかまでは、なかなか見えてこない。WILLナビのコミュニティで、その点に関する豊富な「生情報」が交わされるようになれば、保護者にとってとても有益な情報源になると期待しています。

井上 偏差値によって、学校選びの基準が異なる面もありますか。

森上 「文化」が違うといってもいいくらい、偏差値によって校風は大きく異なります。
 たとえば、偏差値60以上の難関校だと、教員がかなり個性的で、独自の自由な教え方をしています。ですから、授業見学会などを活用して、どんな教え方をする教員がいるのか、「教員文化」をチェックするといいでしょう。
 一方で、偏差値50〜60の中堅校は、学校全体で意識統一を図って教育を展開しようという感覚が強いので、教員の個性よりも、どのような教育システムを導入しているか、それが「生徒文化」にどんな効果を与えているか知ることが大切です。
 このように、学校選びの際は、偏差値によって、基準もアプローチ方法も変える必要があるわけです。

井上 自分の子どもに適した校風なのかをチェックすることも重要だと思いますが。

森上 そうですね。たとえば、偏差値が高く、ほとんどが難関国立大学に合格する学校になると、生徒たちはかなり早い学習ペースに必死でついていくことになります。そのような生徒集団の中で、いかに生き生きと過ごせるか、子どもの性格がその学校の「生徒文化」に向くかを見極めることが重要です。

井上 「生徒文化」を知るには、どうすればよいでしょうか。

森上 文化祭などでクラブ活動を経験したOBに話を聞くのがいいでしょう。クラブは中1〜高3までが所属しているので、実は学校全体の雰囲気がはっきりと表れる場なのです。

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井上勇樹
●プロフィール
関西で中学受験を経験し、灘中学校・高等学校へ進学。東北大学理学研究科で理論物理を専攻したのち、現広告会社に入社。私立中学校や教育企業向けに企画提案を行っている。

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