帝京中学校・高等学校では、2015年4月、創立以来初めての中学校のコース制がスタート。新たな一歩を踏み出しています。
開設したのは、文武両道の精神で、生徒の潜在能力を最大限に引き出す「一貫進学コース」と、高いレベルのカリキュラムと万全のサポート体制で、MARCH以上の難関大学突破を目指す「一貫特進コース」の2コースです。
中学校でのコース制導入の決め手になったのは、2013年度から高校でスタートした「特進クラス」が大きな成果を上げていることです。数多くの生徒が模試の偏差値2ケタアップを実現。今春、卒業した「特進クラス」の1期生は、お茶の水女子大、千葉大、東京芸術大などの国公立大や、早慶上智、MARCHなどの合格者が目立っています。自分の学力アップに手応えを感じた生徒たちからは「もっと早く、こんな環境で勉強していたら、さらに学力が伸びたはず」という声が聞かれました。そこで、高校「特進クラス」で効果的だった学習メソッドを中学校でも導入することにしたのです。
「一貫特進コース」の3年間の総授業時間数は約3900時間。一般的な公立中学校よりも500時間以上多めに設定されています。
もちろん、単に時間を多くかけるだけではありません。徹底した反復学習に教育の大きな特色があります。毎朝の小テストや授業内での確認テスト、定期考査や実力テストなどで、生徒一人ひとりの学習到達度をきめ細かくチェック。つまずきが見受けられた生徒には、指名補習を行います。それでも理解が不足している場合は、「できるまで・わかるまで」個別に指導します。「授業→家庭学習→確認テスト→補習→個別指導」の繰り返し学習のサイクルを確立することによって、着実に知識の定着を図っていくわけです。一方で、授業の理解度が高い生徒に対しては、難問や応用問題を取り上げる「ハイレベル補習」を用意。より高みを目指す環境も整えています。
20名程度の少人数クラス編成で、6年間クラス替えがないことも注目されます。難関大学合格という同じ目標を持つ生徒同士、切磋琢磨する関係が築かれており、それが学習のモチベーションアップにもつながっています。
とはいえ、6年の間には、生徒に気の弛みが生じる可能性もあります。そこで、学期ごとに個人面談を実施。担任と主任が連携を図り、保護者とも緊密に連絡を取りながら、生徒の変化を見逃さないように努めています。
一方の「一般進学コース」は、生徒の無限の可能性を引き出すコースです。そのために、多様な体験とチャレンジの機会が与えられます。たとえば、学習ガイダンス、教科相談会、個人面談などを通して、学習の進め方を基本から丁寧にサポート。また、生徒が自主的にテーマを設定し、調べた内容をまとめる「自学ノート」や、卒業論文など、独自の教育プログラムを活用し、自ら学ぶ姿勢や、興味のある分野の発見につなげています。帝京大学グループへの入学優遇制度も設けられています。
このように、帝京中学校は、校訓の「正直」「礼儀」に基づく伝統の教育を堅持しつつ、生徒一人ひとりの可能性を引き出す学校へと、さらなる進化を遂げています。
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