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安田先生注目!2014年度中学入試

 

Column.
この時期の説明会にはどう参加する?

安田教育研究所 代表安田 理

ナイト説明会、保護者による説明会も登場

 いま中学入試は学校が受験生を取り合うという色彩が濃くなっています。そのためどこも熱心に「学校説明会」を開催します。最近ではナイト説明会といって、週末の金曜の夜に開くところも増えてきました。午前は土曜も仕事があるというお父さん、お母さんも多いので、こうした場を用意しているのです。ですから、平日はむろん土曜も仕事という方は、志望校がナイト説明会を行っているかどうか問い合わせるといいでしょう。
 また、いよいよ受験校を具体的に意識しだすと、実際にわが子が入学したときにどうなのか、気になりだします。が、「学校説明会」で聴かされる話、HP(ホームページ)で提供される情報はどうしてもいいことばかり。それに情報中心で、わが子の生活の様子は想像できません。そうした声もあって、このところ保護者による説明会、生徒による説明会を開く学校も出てきています。
 本番が迫るにつれて数多くの説明会に足を運ぶ余裕はなくなってくるでしょうが、第一志望校がこうした説明会を開催しているのならぜひ参加したいものです。

「入試問題解説会」が増えてくる

 学校の教育の中身を知ってもらうための「学校説明会」が当然多いのですが、11月くらいからは入試に即した「入試問題解説会」「入試問題研究会」といったものに変える学校が出てきます。「過去問」(中にはオリジナル問題で行う学校も)を使って受験生に本番に慣れてもらおうという試みです。
 一方この時期は、模試の成績表・答案などで見つかった「穴」を埋める時期でもあり、1時間、1分が貴重な時期です。それだけに参加させるべきか迷う保護者が多いと思います。
 本番でも緊張しないタイプの子ならいいのですが、なかには最初の教科は緊張で頭の中が真っ白になるという子もいます。そのため、実際に受ける学校の教室に慣れておくことは、本人にとっては大きな安心感につながります。
 子どもが入試問題をやっている間、保護者には「出題方針」「問題構成」「配点」「採点基準」などを話す学校があります。また小問ごとの正答率などのデータが提供されることもあります。
 ただ、受験予定すべての学校に参加するとなると、時間が貴重なこの時期、受験勉強に影響が出るでしょう。本人は第一志望校、本命校だけに行くということでいいのではないでしょうか。本人が行けなくても保護者だけが参加するという方法もあります。得する情報を得られるだけに、都合がつくようなら参加しておきたいものです。

いろんな入試スタイルが登場

 2016年度入試の特徴に、入試スタイルの多様化があります。従来の2科、2科4科、4科、適性検査型に加えて、思考力テスト、英語入試、AO入試、総合学力試験、論述型・・・・・・と、実に多様です。こうした入試スタイルはたとえ名称が同じでも、中身は学校ごとに違うものです。
 実際の出題はどのようなものなのか、どのように合否判定するのか、これらは「学校説明会」に足を運ばなければわかりません。志望校がこうした入試スタイルを採用しているなら、ぜひ説明を聞いてください。