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安田先生注目!2014年度中学入試

 

Column.
親が気を付けたいこと

安田教育研究所 代表安田 理

「し忘れ」がいちばん怖い

 これからは親の出番が増えます。事務的なミスで思わぬ失敗をしないよう、落ち着いて着実に進めましょう。
 いちばん怖いのは「し忘れ」です。写真撮影、小学校の先生への報告書の依頼、通知表のコピー撮り、受験料の振込、願書の提出……これからは親がやることが山ほど出てきます。
 ミスをしないためにも、これから入学手続きの日まで常に持ち歩く受験ノートを1冊用意してください。今後は受験に関することはすべてこのノートに記入するようにします。ノートの前半には日にちごとにしなければならないことを、ノートの後半には受験予定校別に必要なことを書き込んでいきます。
 次に、万が一の場合を含め受験する可能性がある学校全部について、出願書類を入手し終わっているか、確認してください。もしまだの学校があったら、至急手に入れるようにします。入手した学校については、募集要項を入念に読み、出願に当たって必要なものは何かを書き出し、それぞれの学校の欄に記入しておきます。

出願の形式は何か、早めに確認

 2017年度入試ではWeb出願が急増しています。窓口なのか、郵送なのか、Webなのか早めに確認してください。Webだけの場合も多いので、わが家の態勢が大丈夫か一度試しておきましょう。
 お金のことも重要です。受験料・入学手続き金はそれぞれいくらか、いつまでに振り込む必要があるのか、振り込む銀行・支店はどこか、こうしたこともノートの前半部分に記入しておきます。このノートは、毎朝必ず目を通すクセを付けておくと、いちばん怖い「し忘れ」を防ぐことができます。
 受験票に写真が不要な学校が増えてきましたが、必要なところも依然として多数あります。サイズも学校によって違ったりしますので、それぞれの寸法と枚数を書き出します。街の写真屋さんで撮ってもらうと、それなりにりりしく、またかわいく撮って(修正して)くれます。
 最近は報告書の提出は不要で(公立中高一貫校はどこも必要)、通知表のコピーでOKという学校がほとんどです。終業式の日に持ち帰ったら余分にコピーしておきます(現在予定していない学校を受けることになるかもしれませんので多めに)。コピーは、通知表の表面も裏面も必要です。
 願書はいきなり書き出すと必ず失敗します。まずすべての願書をコピーします。そのうえで1校ずつ説明を必ず読んでから(学校により記し方が異なるものです)コピーに下書き。志望理由など文章で書く欄があるときは、ご両親で内容をどうするか相談し、どのくらいの大きさで書くと納まりがいいか、下書きの段階で見当をつけます。書き終わったら、必ず別の目で確認してください。
 出願時期に入ると、あとは怒涛のような日々が続きます。冬休み前に、やれることはやっておきましょう。