塾選びのポイント
 塾選びの基準は、家庭によってさまざまだと思います。たとえば、子どもの性格によって、大人数で刺激を受けた方が伸びるか、少人数でじっくり面倒を見てもらった方が良いかも違うはずです。お弁当や送迎が必要な場合は、それに対応可能かどうかも考慮する必要があります。
 以下に、塾ごとの特色の見分け方のポイントをあげましたので、参考にしてください。
子どもに合うのはどっち? それぞれのメリット、デメリット
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 大規模塾のメリットは情報力。テキストやカリキュラムにも一定以上のレベルが期待できます。デメリットは、専任講師の比率が低い傾向にあること。また、クラスごとに学習進度や指導内容が異なることも多いので要注意です。進学実績を上げるために、上位クラスにばかり優秀な講師が集まるケースも少なくありません。
 中規模や地域密着型の塾は、専任講師の比率が高く、アットホームで、きめ細かな指導が期待できます。ただし、情報量に差がある。相対的な実力を測りにくい点は否めません。又、経営者の理念がストレートに反映されやすいことも事実。相性が合えば最高。合わないと息苦しくなることもあるので、理念、方針をきちんと調べましょう。
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 少人数制とは、一般的に1クラス12〜13名までで、一人ひとりに目が行き届きやすいのがメリットです。おとなしい子どもの場合、親から言われた通りに真面目に取り組むものの、主体性が不足していると、後で伸び悩むこともあります。そんな時に、講師にきちんとフォローしてもらうためには、少人数制の方がいいでしょう。
 一方で、1クラス40名以上の塾もあります。こうした塾に向くのは、マイペースで、周囲に流されないタイプの子どもです。受験への意識が高い子どもが集まれば、ある程度の人数がいた方が、刺激を受け合い、相乗効果が生まれるメリットもあるのです。
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 実力より上の学校を意識的に狙わせて、学力を引っ張り上げる方針の塾は、ツボにはまると、大幅な学力伸長が見られる場合もあります。もし志望校が明確なら、その学校をターゲットとした指導に定評のある塾を選ぶのも有効です。ただし、塾が狙わせる学校と、本人の志望校にギャップが生じて、ストレスになるケースも見られます。打たれ弱い子どもをハードな塾に入れると、途中でギブアップすることにもなりかねません。
 一方で、あくまで家庭の志望意思を尊重する塾もあります。「負担をかけずに、ある程度のレベルを」と望む家庭もあるはず。優先順位を考慮して、子どもの体力、性格に向いた塾を選ぶことが大切です。
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 予習重視型の塾では、家庭で次回の範囲を確認し、何が分からないかを把握した上で、次の授業に臨みます。そのため、親も学習内容をある程度理解して、間違いをチェックするなど、子どもと一緒に勉強していく姿勢が要求されます。
 復習重視型の塾では、新しい単元の基本事項を塾で教えて、演習は家庭学習で行い、定着を図っていきます。そのための復習プリントなど、家庭学習用教材が配布されるのが一般的です。親は宿題のチェックなどが仕事になります。親の負担は、復習重視型の方が少なめと言えます。
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 通塾日数も拘束時間も長い塾はハードで、体力のない子どもにとっては負担が大きいのですが、その分、家庭学習にかける時間は少なくなります。中には、拘束時間も長く、宿題も多い塾もありますが、子どもへの負担はかなり大きいと言えます。
 通塾日数や拘束時間が短い塾の場合、他の習い事との両立がしやすいメリットがあります。ただし、当然、家庭学習に多めに時間を割く必要があります。
 なお、通塾日数、拘束時間については、どの塾も4年生までは少なめで、5年生から一挙に増加するのが一般的です。そのため、5〜6年生のカリキュラムを目安にすることが重要です。

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