休会届を出したバイオリン。
(どうでもいいけど、ついでにバレエも10月からは週一回に)
夕暮れ時、片道一時間の道のりを車を走らせながら色々なことが
頭に浮かんでは消えた。
車の運転だって、バイオリンのために始めたっけ。
長女から数えて、足掛け15年近くよくもまあ、続いたものだ。
普通なら相当弾けるはずなんだが、うちの場合は…
でもまあ、続いただけでも良しとしよう。
しかし、このバイオリン教室の門を叩かなければあるいは性格が
違ってたかなと思うことがある。母も子供達も…
私達の教室に通っていた方で途中でやめられた方はみんなそうおっしゃるので…
とにかく先生がこれでもかというほど熱心にご指導して下さる。
ありがたくも何時間ものレッスンは集中力が切れる小さい子どもにとってはほぼ耐え切れない。親もほとほと疲れてしまう。
スズキメソードは親がまず教えていただき子どもに伝えるという形なので、親も並行して教育を受けるという感じだろうか。
先生は神様のような存在。先生に口答えなんてとんでもないし、
先生のおっしゃることを一言一句聞き漏らしてはならない。
ずっと以前はレッスンが始まる前にはお茶とケーキをお出しし、
夕方近くなったらお食事を作ってお持ちしていた。
レッスン場の手配、先生の交通手段の準備から、発表会の段取り、生徒拡大のための運動、会計、書記等々、全てを仕切り、先生にはただ、レッスン会場へお越しいただくだけという形。
古き良き時代の御稽古の形が脈々と受け継がれてきているのだが、やはり時代の流れには勝てない。
保護者が変わってきているので、とうてい古いスタイルを持続するのはムリな話だ。生徒は激減している。
先生方は皆指導者であり一人の芸術家でもあるので、今の世の中に多少の理解は示されても相変わらずのマイウェイ。
いまどき、こんな世界があるのかなと思うほど…
毎日の家でのおけいこはもしかしたら子どもより親の方がきつかったかも。
楽譜とにらめっこしながら、音をとって一つずつ教えていく。
伴奏ピアノもへたへただが、精一杯練習する。
それで合わそうとしたら、子どもに要らん!といわれる(泣)
特にうちの娘の場合は音感も何もないので大変だった。
子どもが家に居るとき、車にのっているとき、いつも必ず教材の
CDをかける。常に耳にしている状態。
一万回聴いて、一万回弾きなさいと教えられる。
重りのついた靴じゃないけど、家では弓はさかさまに持って弾く。
口うるさく言う母とうるさがる娘の追いかけっこ・・・
最初は「バイオリンやってみた~い!」だったのが、
ついに「バイオリンなんか大嫌い!」になってしまった。
あ~!それも今日で解放される!
寂しいより嬉しいような…
娘は絶対にヤメル!という。
明日になったら母も気持ちが変わってるかもしれない。
やっぱり、戻るぞ!って。
でも、今日はこの開放感を味わっておこう~
カテゴリ名: 中学受験は2回目ママ