先日、電車の中での出来ごとです。
小学校4年生くらいの男の子とお母さんの二人組と一緒になりました。
息子さんは、何かお母さんに聞いて欲しい事があったらしく、一生懸命話しかけていました。
ところが お母さんの方が携帯メールに集中・・
「うん うん」と顔も見ずに応対しています。
そのうちに 聞いてもらってないと確信した息子さんは、
一歩ずつお母さんから離れていきます。
それでも気づかずに 携帯を見つめていて・・・
はっと気付いた時には 息子さんは手を伸ばせば届くけれど少し距離を置いたところに移動していました。
そこで やっと一言
「なにやってんの?」
そして 返事を待たずに息子さんを引っ張りました。
引っ張られた腕を気にしながらも そばに戻った息子さんが
また話しかけようとしたら お母さんはすでに携帯の世界に戻ってしまっていました。
問題は そのあとです。
その息子さんは、自分の体をぶち始めたのです。
ひっぱられた腕を触っては 自分の胸のあたりを拳でぶちます。
そんなことを数回繰り返していました。
でも お母さんは見ていません。
なんだか横にいて 悲しくなりました。
気づいてもらってない 聞いてもらってないってこんな気分なのかなぁ・・
と いまさらながらに考えてしまいました。
何度も形を変えて現れている子どものサイン。
自分も見ているつもりで 見逃しているのかもしれません。
子どもが大きくなれば 大きくなるほど
「なにかあったら言ってくるでしょう」と安心してあぐらをかいている自分がいることにも気づきました。
何気ないことだって 聞いてほしい事ありますものね。
カテゴリ名: ヒトリゴト