WILLナビ(ウィルナビ)─首都圏中学受験・塾・入試・学習情報サイト

WILLナビTOPへ

 

こす子さんの日記

2009年04月15日00:34

受験国語で出会った本「みどりのゆび」

受験国語で出会った本にはまるきっかけとなった本、
それが吉本ばななさんの「みどりのゆび」です。
この本は短編集「体は全部知っている」(文春文庫)に収録されています。

両親が共働きのため、
どうしようもないおばあちゃん子になってしまった「わたし」
「わたし」が不安定になると、本人より先に気がついてくれた祖母。
植物が大好きな優しい祖母。
その祖母が徐々に死に近づいていく姿を、
静かにみつめる「わたし」。
その「わたし」をあたたかく見守ってくれる生命力溢れる「アロエ」

捨てられる寸前だった育ちすぎてしまった「アロエ」は
祖母の「アロエが切らないで、って言ってるの」
瞬間アロエと化してしまった祖母の言葉で生き延びる。
「わたし」は祖母のような「アロエ」の愛につつまれ
植物に関わる仕事に就く事を決める。

「あんたにはわかると思うの、そういう感性がね」
「わたし」を深いところまで理解してくれている
優しい優しいおばあちゃん。
部屋の隅っこにあるいくつかの観葉植物に
名前をつけてしまうこす子も
そんな風に言ってもらえたら嬉しい。

難関校とよばれる男子校と女子校でほぼ同じ部分が出題されました。

 

コメント

2009年04月16日 21:03 【先輩ママ・パパ】 みこ

最初は講師の目線で「この著者の文章は、よく入試に出るから」なんて言ってましたが、入試に出る文章って、文体が美しかったり、心情の書き込みが深かったり、文章そのものが素晴らしいということに、いつしか気づくようになりました。

そして、そんな文章を使って出題する学校、というか国語の先生の感性にも、思いがいくようになりました。
こんな文章に触れてほしいとお考えの国語の先生がいらっしゃるんだなぁって。

こんなことも、志望校選びのりっぱな基準の1つとして考えられるほど、学校側が求める生徒像を表しているように思います。

 
2009年04月16日 22:34 【先輩ママ・パパ】 こす子

こんばんは、みこさん。
みこさんは中学受験国語講師をなさっていたのですね!

今こす子は顔から火が出ています。
恥ずかしい、、、。
穴があったら入りたいです。

みこさんの授業楽しいだろうなあ。
出来る事なら小学生になって
みこさんの授業受けてみたい。


本当にみこさんのおっしゃる通り、
受験に取り上げられる作品は素晴らしい文章ばかりです。
素晴らしいから取り上げられるんですね。
国語の問題はその学校のメッセージが最もよく表れている
というお話は何度かうかがいました。
中学受験はたいへんだけれども
こんな素晴らしい作品に小学生の時に出会え
それについて考え悩む事ができる
現代の子供達が羨ましくもあります。
小学生の時にこの作品にであっていたら
もしかして自分の人生が少し変わっていたかな
と楽しい想像をしています。

みこさんのオススメの本ぜひお伺いしたいです。

 
コメント本文
写真1
写真2
写真3