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山脇学園中学校さんの日記

2022年01月17日13:18

11月19日(金)初代校長山脇房子ご命日墓参
 

11月19日は、山脇学園初代校長山脇房子先生のご命日です。

放送による全校朝礼では、房子先生のご命日にあたり、学校長と高校生徒会長が在校生に向けてお話をしました。

<学校長のお話>

おはようございます。
山脇房子先生のご命日にあたり、少しお話させていただきます。
房子先生がお生まれになったのは1867年、「大政奉還」の年にあたります。
房子先生の幼少期は、まさに日本が明治という時代を踏み出し、近代化へ舵を切る大きな変動期だったといえます。

そのようななか、暮らし向きが悪くなっていくことを嘆いた房子先生に、お父様がこう諭したのだそうです。「これからの時代は学問さえあれば、女性でもいくらでもえらい人間になって活躍できる」房子先生はその言葉を胸に勉強に励んだと言われています。

そして島根県の松江からわずか14歳で仙台に赴き、宣教師の下で英語を学び、18歳からは東京に出てさらに学問を深めました。

まだまだ「女性が学問をすること」や「自立して生きること」に世の中の偏見が大きかった時代です。さまざまな苦労のなか、みなさんと同じ世代で、どのような強い思いをもって、またどのように壁を乗り越えて勉強を続けてこられたのだろうと、想いを寄せずにはいられません。このようにして房子先生が培われた「志」が、「高い教養と徳を身につけた女性の育成」を目指す、山脇学園の創設となって結実されたのです。房子先生の生き方は、みなさんにも多くの勇気を与えてくれるのではないでしょうか。

房子先生の著書の中には、今の私たちが読んでも胸打たれる言葉が数多くあります。

みなさんには始業式に「徳の高い人には誰にでも努力と心がけ一つでなれるのであります。」ということばをお伝えしました。

今日は、『尊き花 尊き実』という房子先生の著書から「学ぶ」ということについて述べられた次の言葉を紹介したいと思います。

「二、好き実を結ぶために

考えのない経験ばかりで物事はできてゆくものではありません。知識・学問というものは、ちょうど光のようなもので、その光に自分の経験を照らしてみて、はじめて良いか悪いかの判断がつきますし、それによって間違いのない仕事もできるのであります。(中略)

知識と経験とが相伴って初めて労費を省き、すべてのことははかどるのであります。

私どもは経験を重んずるとともに、知識を広めることに努め、そしてその経験と知識とで、有意義な生活を送るようにこころがけましょう。」

学ぶことは自分の人生を照らす光。この言葉を是非みなさんの心にいつも置いてください。
山脇学園の生徒として、時に房子先生の「志」に思いをはせながら、日々を送っていただきたいと願っています。

<高校生徒会長のお話>

おはようございます。
本日は、房子先生のご命日ということで、校章と校歌に込められた房子先生の想いについてお話しします。
皆さんは、校章や校歌に込められた意味を今尋ねられたら、思い返すことができるでしょうか。
まずは、校章についてお話しします。

房子先生は、富士山の尊さは三つあるとしています。

*いつどこから見ても変わらぬ姿

*清らかで穢れなき心

*邪念を制して目標に向かっていく心とおだやかで平和な姿

の三つです。

そして、これらを心に留めて、温かな心で生きていけるようにとの想いを込めて、ハートに富士の校章を創られました。

また、校歌では、校章で表される人物像が、山脇生の目指すべき姿だと示されています。

校歌には

いつどこから仰いで見ても 動かない富士の美しい気高い姿が 

まことの人の姿だと、心に刻んでいる 我が学び舎の校章に恥じぬよう

お互いに勉強に励み精進し 世の中の役に立つ人になりましょう

という意味が込められています。

校歌にあるように、私たち生徒も、校章に込められた房子先生の想いを胸に、自らの志を世の中のために活かせる人になれるよう、日々精進していきましょう。

続いて、墓参で報告する内容をお話しいたします。

房子先生、私たちの学園生活を日々見守ってくださり、ありがとうございます。

今年は昨年に引き続き、新型コロナウィルス感染症の影響により、行事が延期になるなどの制約がある中での学園生活でしたが、当たり前に学校に行き、友と語らえることのありがたさを感じながら、日々勉学や部活に励んでいます。

今年度からは、新たに一人一台、タブレットが導入されました。これにより、授業での意見共有や調べ物がしやすくなり、より深い学びに繋げることができています。

行事としては、先日『ミニ体育祭』を行いました。

短い練習時間でしたが、工夫して練習し、各学年、伝統のダンスも披露することができました。特に、高校三年の先輩方が「ペルシャの市場にて・プロムナード」で『栞』という文字と『校章』を、一丸となって作り上げる姿に、私たち後輩も大きく心を動かされ、この伝統を受け継いでいきたいと強く感じました。

そして、来週には『山脇祭』が実施されます。「主役」というテーマや、「make your story」というスローガンに相応しく、山脇生それぞれが、それぞれの場所で輝けるよう、準備を進めています。

新型コロナウィルスの感染状況も、未だ予断を許さない状況ですが、それぞれができることをみつけ、支え合いながら精一杯励んで参ります。

これからも見守っていてください。

房子先生のご命日である今日をきっかけに、山脇生としての誇りを持って、さらに成長できるよう、邁進していきましょう。

放課後には、全校生徒を代表して中高生徒会役員が、山脇学園の歴史を築いてきた先生方の眠る墓前で報告に臨みました。

房子先生、いつも在校生、教職員、卒業生を見守っていてくださりありがとうございます。これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

カテゴリ名: 学校生活

 

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