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山脇学園中学校さんの日記

2020年11月26日09:15

中1班 化学分野 『指示薬を探ろう!』
 

今年の中1は、SI部の各分野での研究を一通り経験した後に配属先を決めます。各分野を知り、興味の幅を広げてから研究に臨んでほしいという願いを込めています。

最初の分野は「化学」。テーマは「指示薬」。
実験ではよく使われる指示薬。
野菜などの材料で指示薬が作製できないか、また指示薬になりうる材料の規則性を探りました。

先日、化学班での中1の研究が一段落したためお知らせします。


【第1回】
自己紹介をしたあと、普段の実験では用意されていることが多いBTB溶液を、自分たちで作製しました。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
SI便り 中1班『やっと始まった「部活動」』 https://www.yamawaki.ed.jp/2020sij1/



【第2回】
自作したBTB溶液で実際に色が変化するのかを確かめるため、お酢や重曹などではどのように変化するのかを確かめました。
希釈の仕方に戸惑いながらも自分たちが作製したBTB溶液で実際に色が変化する光景を見て、納得した様子でした。



【第3回】
BTBでなくても指示薬を作製できることを確かめるため、紫キャベツを用いて指示薬を作製しました。
冷凍した紫キャベツを粉砕し、お湯とエタノールで煮出して完成です。
なぜ紫キャベツを冷凍するのか?水ではダメなのか?エタノール加える意味は?
生徒からどんどん質問が生まれます。
ただ、先生はそう簡単には答えを教えてくれません。
自分たちでいろいろと理由を考え、何度も聞いてきます。その姿勢は研究にも大切です。
紫キャベツを手でちぎって粉砕しながら会話する生徒たちの姿を見て、距離の近づきを感じました。
器具の使い方も前回よりも慣れてきました。



【第4回】
自作した紫キャベツ液が実際に呈色するのかどうかを確かめました。
pHの概念を知るとともに、紫キャベツとBTB溶液での呈色反応の違いを実感しました。
化学班の先輩たちもお手伝いで参加し、生徒同士で教え合いながら活動しました。


【第5回】
紫キャベツ以外の材料で指示薬を作る。今回は、そのための実験を計画しました。
自分たちで実験を計画することは初めての経験です。
材料、使用する器具、煮出し方も含めた細かな手順、結果の検討方法などなど。
決めることはたくさん。どこまで想定して計画できるかが肝です。
他の班の実験計画も見ながら、加筆修正し誰が見ても同じように実験できるような計画を立てました。
普段は当たり前のように感じる教科書の実験が、なぜその材料、手順、表現であるのかを感じる機会となったことでしょう。



【第6回】
いよいよ自分たちで計画した実験を実施するときが来ました。
教卓の前には器具がずらり。計画に基づいて必要な器具を選ぶところからスタートです。
生徒たちでどんどん実験を進めていきます。グループで協力して実験を行っていました。
ビーツや紫タマネギ、しそやリンゴ、ラディッシュで実験を行いました。
計画通りには行かない点は、変更点をきちんとメモし、柔軟に対応します。
いままでの回で経験したこともどんどん吸収した結果、器具の扱い、希釈も素早くできるようになりました。
繰り返す中で各工程での細かなコツを身につけられていたように感じます。
計画に基づいて時間内にすべての実験を終えることができました。



【第7回】
化学班での活動のまとめとして、実験結果を発表するときが来ました。
時間は3分、グループごとに発表の準備をし、そして発表します。
なぜその材料を用いたのか、結果どのようになったのか、これを踏まえて言えることはなにか、今後どのような実験が求められるかを発表しました。
材料の分類、色素の色、でんぷんの有無、色素の抽出までの工程の煩雑さを紫キャベツと比較する、など様々な着眼点で発表していました。
発表は化学班の先輩も聞いている中で、かなりの緊張感がありましたが、どのグループも堂々として素敵な発表でした。

この期間で化学班では、指示薬というテーマのもと、課題の設定から計画、実験、考察、発表までの研究の一連の流れを経験してもらいました。
研究に必要な様々なことを経験し、楽しそうに、そして一歩ずつ成長する生徒たちの姿を見て、今後のSI部に頼もしさを感じました。
今後のさらなる飛躍を期待しています!

カテゴリ名: 学校生活

 

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