8/22(月)昨年も実施した「菌核をさがせ!」夏の特別実験講座です。今年度はSPPの取り組みとして昨年に続き、首都大学東京教授の渡邊 眞紀子先生、今年度から茨城大学准教授の成澤 才彦先生(サイエンスゼロや実写版モヤシモンにもご出演!)もお迎えして、中学1年生から中学3年生を中心に高f校2年生も加わって、みな必死で土の中から菌核を探しました。菌核というのは、菌類(カビの仲間)がつくる小さな黒い球で、硬い殻の中には、細菌も一緒に暮らしているそうです。
みな、土いじりをするように楽しんで菌核探しをしましたが、見つけるのは大変です。大学院生のTA、加藤さん、アンジリニ アマシャさんにアドバイスいただきながら見つけた菌核は、洗浄し、電子天秤で菌核の質量を測定。大学からお借りしたデジタルマイクロスコープを使って坂上先生ご指導のもと、直径を計測、観察撮影を行いました。そして首都大学東京の渡邊先生自作の強度測定装置にて強度試験を行います。生徒たちは、必要な装置を工夫して自作し、研究していくことの大切さも学びました。
必要な科学的な分析が終了すると、冊子の実験ノートに記録してきたスケッチや測定値を参考に考察を行います。
最後に、菌核の特徴づけ・菌核の機能についての渡邊先生の講義、生物の面白さと題して成澤先生の講義を頂きました。
実際の菌核を測定・観察することにより得た情報を基に、さらなる菌核の謎に迫る話を伺い、今回の実験観察の対象をより深く理解することができました。また、自然と調和した土壌浄化技術への応用など、環境の保全につながる可能性を伺い、大学での研究の一端に触れる機会となりました。
今年も様々なカラー資料がつまった実験書と各班ごとの菌核の写真をお土産に頂き、充実した「科学する1日」となりました。
カテゴリ名: 学校生活
コメント
コメントはまだありません。