駅からの道に古本屋さんがある。
床から天井まで本が積み上げられ、通路もきつきつに本だらけなので奥のお店番のご主人のところまでたどり着くのが大変な小さな本屋さん。
そこの表のワゴンに錦絵(もちろん複製)が出た。
おお、見たかった奴だ~、と思って、箱ごと全部見て2枚買うことにした。一枚100円。
「江戸名所百景」歌川広重である。
せっかく買うんだから知ってる場所とか、きれいな景色のがいいかな、と思って「湯しま天神坂上眺望」というのと「蒲田の梅園」にした。
百景の中では、「大はしあたけの夕立」とか「両国花火」とかいうあたりが有名どころかな。(たぶんどこかでご覧になったことがあると思う。ちなみに、百景といううわりには118枚ある。目録を入れて119枚。)
で、これを広重さんには失礼ながらトイレの壁に貼ることにした。好きなテニスプレーヤー「アナ・イワノビッチ」のポスターの下。
反対側の壁には動物カレンダーだし、正面には「覚えておくと便利な平方数」だし、トイレ文庫にはゴルフスイングの本と、トイレ全体に脈絡がなさすぎるが、まあ、いいか。
蒲田の梅園だの亀戸の梅屋敷だの堀切の花菖蒲だの品川の御殿山だの王子の飛鳥山だの千駄木団子坂花屋敷だのと、昔はずいぶん花の景色が美しかったんだな、と思う。
さらには富士山。いまでも富士山が見えるスポットはあるけれど、他に何もない中でポコンと富士山だけ見えるところはもう東京にはないのでは?
江戸は川がいっぱい流れていて、橋もいっぱいかかっていて、花もたくさん咲いていて、富士山もよく見える美しい街なのだった。
こういうのを見ていると、JINみたいに江戸に行ってみたいものだとしみじみ思う。
で、下村大丸とか三井越後屋でショッピングしたい。
カテゴリ名: ひとりごと
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