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ビアマグさんの日記

2010年03月12日11:34

いわくつきの家

 不動産関連の仕事をしていると、時々「事故住宅」というのに出会う。
 いわゆる、自殺や殺人事件などのおこった家で、多くはなかなか処分出来ず、売れ残る。

 もちろん内装も全部きれいにして、必要とあればお祓いなどもするようだが、関係者は処分に相当な苦労をしいられる。

 案外気にしないで買うのは外国人が多いそうで、日本人はどうもそういうのに弱いが、別にどうってことないでしょ、と思う人には破格なのだからお得なのかもしれない。


 さて、昔に戻って、江戸の話。

 吉良上野介は、赤穂浪士の討ち入りによって天下の大悪人としてその名を轟かせたわけだが、吉良の屋敷は実は討ち入りの1年3ヶ月前に引っ越したばかりだった。

 討ち入りの翌元禄16年(1703)2月、吉良家の所領は幕府によって没収される。

 吉良の屋敷は松平日向守に預けられ利用希望者を探したのだが、見事に誰からも見向きもされなかったそうである。

 悪役の屋敷である上に、大勢の人が斬り殺されたのだから無理もない。

 仕方がないので幕府はタダ同然の値段で民間に払い下げた。ところが払い下げられた者でさえ、石をなげられたり火でもつけられたら困るからと住まずに長く空き家にしていたそうである。

 借り手がないので持ち主はとうとう屋敷を解体して古材として売ろうとしたが、なんとその材木にも買い手は現れなかった。

 どこまで嫌われているのか吉良上野介。と、思ったらもっとすごかった。

 江戸中の古材木屋が、ひょっとすると吉良邸の古材が混じっているのではないかと材木を買い控えてしまったために、古材の相場が一気に暴落。家具屋、建具屋まで全部商品が売れなくなってしまったのだそうで。

 吉良邸の近所の人々も、蕎麦屋や酒屋などが出来て年々発展していたにもかかわらず、事件後は街全体が暗くなってしまって迷惑したとか。

 吉良は死んでもなお、疫病神のように嫌われ者だったということなのか。
                   
                             参考文献 日本史の舞台裏

カテゴリ名: ひとりごと

 

コメント

2010年03月12日 15:56 【先輩ママ・パパ】 みかん

良くない噂や迷信、
知らなければ気にすることもないが、
耳にしてしまうと、やはり避けてしまう・・・

やっぱり自分にもこんな部分があるのは日本人のDNA?

この本面白そうですね。
思わず、アマゾンで注文してしまいました。

 
2010年03月12日 16:13 【先輩ママ・パパ】 ビアマグ

みかんさん、読んで読んで。
 なんと破格の500円で歴史のトリビアみたいな話がたくさん読めます。

 (以下、気が弱い方、お食事中の方はお読みにならないでください。)

 去年ですが、事故住宅の話を聞いてびっくり。自殺で二週間発見されなかった、みたいなマンションの一室。
 清掃に巨額の費用がかかり、内装工事も入れ、それでもずっと売れませんでした。
 結局ご親戚が名義だけ移して賃貸に出す事になったようですが、借り手はやはり外国人の方だったそうです。

 
2010年03月12日 19:38 【先輩ママ・パパ】 カプチーノ

へぇ〜〜〜そうなんだー、面白いですね〜!
それに事故住宅にはそんな問題があるんですね、
つまり事故があった事は事前に借り手にも分かるという事なんですね。

ウチの近所に某野球選手が独身時代に住んでいたマンションがあるんですが、
最近売りに出てますが未だ売れない様子。
個人情報だから○○選手の住んだ部屋…とは言えないんでしょうねぇ。
ファンだったら買うかな?と、思ったけど。

わたくし、ネバーランドが欲しいんですが…無理ですな(笑!)

 
2010年03月12日 22:48 【先輩ママ・パパ】 MOON

こちらを拝見して、初めて気付いた?こと。
私、中古?で住んだのは、新婚で、かつ転勤で住んでいた
とある地方都市のマンションのみなんですが、
思えば、全然霊感のないこの私が、やたら金縛りにあったのは、
このマンションだけでした。

その前も後も、全然何もないって、ことは....。

だったのかなあ.....。

 
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