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ビアマグさんの日記

2010年01月11日09:44

受験のつれづれ

 子どもが受験だったとき、毎週行っている日曜テニスを秋頃から模試の付き添いだの説明会だのなんだのと結構休んだ。

 休むとテニスサークルの収入にも影響するし(コート代を参加者から定額徴収しているので)、プレー人数的にも迷惑が掛かっていたと思われるが、すべて「子どもが受験なので」と失礼していた。
 冬は宿泊のスキーもあったが「滑るもの」はだめです、とこれも欠席していた。


 いざ本番を迎え、1月、2月と受験は進んだ。
 すごいな、と思ったのはみなさん、ほぼひと月に及ぶ間、途中経過を聞いてこなかったことだ。興味の対象としてはあったのかもしれないが、放っておいてくれた仲間に感謝。


 2月も中頃になり、テニス仲間に何校残念で何校受かった、結果どこどこに行くことになったと報告をした。
 試験は受かったり残念だったりするものだが、こうして遠くからそっとしておいてくれた仲間にはきちんと報告をする義務があると思ったのだ。聞きにくいことはこちらからアナウンスしないとね。学校が決まったことをみなさん喜んでくれた。




 残念だったときは本当に落ち込んだりもしたのだが、親ががっかりしているところは絶対に子どもには見せたくなかった。
 だって子どもは十分精一杯やったのだから。

 
 ざっくり言ってしまえば、学校なんて手段であって目的ではないのだから、どこに行っても自分次第なのだと思う。
 一流の名門校に行っても行き方(生き方)が一流でなければだめだし、今の時代はレッテルではなくて中身が大事。

 学校生活を充実させて生きること、植えられたところに咲くこと、これは重要なことだと思う。



 受験シーズン本番を迎える度にあの時の「穏やかではなかった」気持ちを思い出す。
 しかし、入学して何年かたった今、また別の価値観に支配されている自分に気づく。


 あの時のあの経験は結果どうあれ輝いていると思うし、周りに支えられていたと思う。そういうことに気付かされたことも受験の財産のひとつだな、と思う。
 

 今年は上の子が大学受験生となる。中学受験と違って親の出る幕は少ない。
 はてさてどうなることやら。12歳だった子どもも今年18歳になるのだな、と言う事だけが事実で、中身の成長が不安なだけ。
 親はいつまでも心配なもの。

カテゴリ名: ひとりごと

 

コメント

2010年01月11日 13:42 【先輩ママ・パパ】 MOON

社会人3年目の頃でしたから、もう25歳位にはなっていた
のでいい大人でしたが、
ある日父と話していて、
卒業した学校の理念を言えるか、って話題に。

私は中・高の学校理念と、大学の学校理念を
それぞれ3つずつ掲げました。

父が「学校が教えてくれたその理念を実践してるか」と聞いてきました。

生意気な私は「別に通った学校の理念通りに生きていなくてもいいんじゃないの?」と返事をしました。

その時、父も、そばで聞いていた母も
何かを私に言ったのですが、正直忘れてしまいました。
せっかく、わざわざ学校の方針に賛同して、学校に通わせたのに、みたいなことは言われたかも。

そんなもんなんだと思うんですよ。
子どもって。

それでも学校の良さを感じたのは、実は社会人1年目。
なんて温室にいたんだろうとは思いました。

でもそこまで。

本当に通った学校のことを知るに至ったのは
子どもが受験生になってからです。

友達の中には、絶対私立には行かせないと言った子もいます。
絶対私立に、と言った子もいます。

これはその子、その子がどう学校で生きたかによって
違うんですよね。

そして、その運命の学校で、どう頑張るかはその次第。

結果は関係ない、それまでの経験が財産、これは事実。
でも、頑張ったからには結果も出すべき。これも事実。

奥の深いことです。

そして、わが家も長女がいよいよまた受験生です。
今度はほとんど関わることのなく、自分自身の足で歩く娘を見て、こういう教育をして下さった娘の運命の学校と、先生と、仲間、今まで関わってくださっている全ての方々に感謝し、
私たち親は、本当に心配だけど、見守るのみです。

子どもは自分で歩く術を学校で自然と身に付けた。

長々お邪魔しました。

 
2010年01月11日 20:08 【先輩ママ・パパ】 ビアマグ

 学校の理念や教育方針に賛同したからこそ入学を志願する。そして、定員があるから希望者全員に試験をして入学者がふるわれる。
 言ってしまえば、この簡単で平等なシステムの中で入試は行われるわけですが、だんだん入試とか合格不合格に中心が置かれてしまい、そもそもの根本が忘れられてしまうことも。

 一回も見に行ったことがない、パンフレットすらもらっていない学校に入試日程の関係で志願することになったという話も聞きます。仕方ないのかもしれませんが、あまりおすすめできる感じはしません。


 MOONさんのおっしゃるお話とてもよくわかります。
 結局親は子どもを一人前の社会人に育てるために頑張っている。自分の足で歩けるように。
 そしてそれは家族だけでなく社会や学校や友人関係全部で出来て行く作品のようなもの。
 生きる術を教えて下さったみんなに感謝して生きたいと思います。MOONさんありがとうございます。

 
2010年01月13日 20:15 【先輩ママ・パパ】 ぼの

ビアマグさん こんばんは

>ざっくり言ってしまえば、学校なんて手段であって目的ではないのだから、どこに行っても自分次第なのだと思う。

ビアマグさん言われるように私もそうなんだと思っています。
わがやの姉妹二人を見ていても、実家の4人の甥っ子たちを観ていてもまさしくそのとおりなので…
同じ物を食べて、同じ環境で、同じように大切に育てても皆、面白いぐらいそれぞれの個性を伸ばしながら?成長する。

長女の時は今から考えると中学受験の意味をあまり深く考えていなかったような気がします。
今回の受験、皆さんのご経験やお考えを見聞きすることで漠然と思っていたことが言葉となって頭に浮かぶことで自分なりにまとまったと。
私立受験は選ばれし者だけで、そんな狭いところへ子どもを追いやって、その先、もっと広い社会に出たときにその子はギャップを感じないのか?と。単に自己満足に過ぎないのではないかとかそういう思いにずっととらわれていました。
でもすべてはMOONさん、ビアマグさんおっしゃるように自分で歩いていける人に育つためと思えば親の思いをこの時期に託すのはそれほど間違っていないのかなと。
そのように、ちょっとだけ思えて…前へ進む自信をもらえました。
ワイワイcafeに感謝です。

 
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