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みこさんの日記

2009年12月18日00:04

大阿闍梨さま

大阿者闍利さまにお会いしてきました。

京都駅から湖西線に乗り、目の前に広がる琵琶湖を見ながら、比叡山へと向かいます。

最寄の駅は、比叡山坂本駅。
駅周辺にもお寺が点在していました。

ここからはタクシーで、飯室不動堂へ。
対向車が来たら困るような山道を登っていきます。

比叡山延暦寺。
延暦寺という名前のお寺そのものはなく、標高848mの比叡山全域を境内とする寺院の総称だということを、タクシーの運転手さんからお聞きして、初めて知りました。

10分ほどで飯室不動堂に到着。
護摩焚き用の細い木に、お願い事、氏名、年齢を書き入れました。
そして、お堂へ。

約200名近くの方々が、場所を譲り合いながら、寒いお堂に正座して待ちます。
ほどなく大阿邪闍梨さまが白装束で、出てこられました。

お経を唱えながら、護摩を焚くこと、2時間。
最後には、聖水と思われるお水をかけてくださったり、剣で両肩をトントンと叩いてくださいました。
お一人ずつ、全員にです。

まさか一人ずつ回ってくださるなんて思いもしませんでした。
同じように考えていたのでしょう、隣に座っていた友人が、最初のお水の時に、
「ここまでは、かからへんなぁ」と、つぶやいていましたから(笑)。

正座して護摩をくべて、200名の間を2周する、この約2時間を、82歳の大阿闍梨さまは、実に淡々とこなしていらっしゃいました。

男性性と女性性までもが融合したような、柔らかなお顔が印象的でした。

帰り際にご奉仕の方々が用意してくださったという、炊き込みご飯と、お味噌汁、切干大根を頂きながら、今回案内してくれた友人から話を聞きました。

「約7年かけて約4万キロを歩く千日回峰行をすれば、何かがわかる、何かが変わると思っていた。でも、やってみたけど、何も変わらなかったし、特別に何かがわかったわけでもなかった。だから、もう1回(千日回峰を)やったんだ」

とおっしゃったそうです。

1980年から1回目の千日回峰、そして、それを終えた半年後には2回目の千日回峰に出発されたそうです。

この在り方も、やっぱり淡々としていらっしゃる、私にはそう映りました。
護摩焚きの際のご様子と似ていると思ったのです。

「自分の与えられた人生を大事にこつこつと繰り返すことが大事なんじゃないかな」
「自分の身の丈に合ったことを、毎日毎日、一生懸命やることが大事なんじゃないの」
『一日一生』の中で、こう書いていらっしゃいます。

まさに、ご自分のこの言葉通りに、毎日を淡々とこなしていらっしゃる、大阿闍梨さま。
この姿勢を持って、私達大人も、子どもをサポートしたいなぁと思います。

カテゴリ名: わたし 中学受験

 

コメント

2009年12月18日 20:59 【先輩ママ・パパ】 ぼの

みこさん こんばんは

この前京都へ紅葉を観に行った帰り、時間がまだ早かったので
比叡山でも経由しようかと安直に考えてナビを設定したのは良かったのですが、延暦寺と入れてもそのものがなく何で?何で?と
思いながら、結局山道は大変そうで、Uターンして(正解だった)帰途についたのですが…理解しました。
知りませんでした。生駒の宝山寺辺りとおんなじ感じですね?
(すみません、ローカルな話で)

即位20年をお迎えになった天皇陛下が神事で正座をされるので
そのために毎日テレビを観るときも必ず正座されて観られている
という話を知って、すごく感動したことを思い出しました。
大阿闍梨様も82歳というご年齢でおそらく何時間でも正座で座っておいでなんでしょうね。
普通の人にはとうていまねできないことですね。

でも大事にこつこつと繰り返すというところは私たちもまねした
らできるんじゃないかなと思いました。
本当に特別のことをしなくていいんですよね?
毎日淡々とこなすことが大事なんですよね?
来年の目標にしたいです。

 
2009年12月20日 00:44 【先輩ママ・パパ】 みこ

ぼのさま

比叡山延暦寺、そうなんです、このお名前の指すお寺はないのです(笑)。
知らないことが、まだまだありますね。

NLP心理学の時に出てきました、「知らないことというは、これから知ることができる喜びである」というようなことが。



大阿蛇闍梨さまのお言葉をお借りすれば、「ぐるぐる、ぐるぐる、おんなじことをやっただけ」なんだそうです、千日回峰って。

そう言われてみれば、確かにそうなんですけど、誰もができることではないことを、こんなふうに仰ることが、逆に凄さを感じさせます。
その凄さを内に秘めていらっしゃるのでしょうね。

来年の目標が決まったようですね。
応援しま~す(笑)。

 
2009年12月20日 07:41 【先輩ママ・パパ】 ビアマグ

全く存じ上げない世界のおはなしでとても興味深く拝見しました。

 京都とか奈良の寺院って、あとから伝わった流派の仏教と違ってお葬式をやらないところが多いですよね。

 むしろ修行だったり道を求める。仏教の原点を見るような思いがいたします。

 お葬式を出すお寺さん全部がダメというわけではないですが、妻帯して外車に乗ったりしているのを見ると、なんか違う、と思ってしまう私がいます。

 
2009年12月21日 00:49 【先輩ママ・パパ】 みこ

ビアマグさま

私も仏の道とか、仏教とか、実はまったくわかっていないのです。
興味のままに動いただけなので、ちょっとお恥ずかしいです。

でも、『妻帯して外車に乗ったりしているのを見ると、なんか違う、と思ってしまう私がいます』、これ、よくわかります。

キンキラの時計なんかしてたら、ホント、興ざめしてしまいますね(笑)。

まぁ、こちらの思い描く僧侶という偶像に似合ってないからという、これまた勝手な話ではあるのですが。

 
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