江戸文化歴史検定試験の今年の2級に次のような問題がありました。
問、旅行者が携行した往来手形には、当人の住所・名前・宗
旨・檀那寺・旅行目的などのほかに、ある重要な記載が
ありました。それはどんなことでしょう。
い)持病の有無 ろ)前科の有無 は)出生時の産婆の
名前 に)行き倒れた際の処置方法
さて、どれだと思いますか?
往来手形は現代で言うところの「パスポート」なわけですが、現代だったら、この中の4つとも記載はありませんよね。
答えは、「に)行き倒れた時の処置方法」です。
私はビザの申請時の質問事項を思い出し、答えを「ろ)前科の有無」にして思いっきり間違えたわけですが、ふと、ここでいう「処置方法」っていったい何だろうと思いました。
倒れたら、かくかくしかじか村のなにがしに連絡して遺体を引き取ってもらって下さい、なのか、それとも、倒れたら頭を高くして、かくかくしかじかの薬がここに入っているからそれを飲ませてください、なのか。
それだと、「い)持病の有無」っていうのと似てないか?はて?
読み取る側は試験のあの短時間の中で、一つずつの肢をいちいち細かく吟味している時間はあまりないわけですが、問題を出す側は、正答以外の肢を考えるときはもっと考えてくれなければ、とちょっと思いました。
資料として現存している手形の中に記載があるかないか、なのでしょうが、処置方法のところに持病はこれ、って書いてあった人は本当にいないのかな。
カテゴリ名: ひとりごと