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MOONさんの日記

2009年11月07日10:59

時計の振子

亡くなった母方の祖母は、母たち兄弟の学校でPTA会長などを引き受け、ほとんど家に居なかったと聞く。

女学校で先生をしていた祖母は外に出ている方が性に合っていたようだし、昔のこと。
人前で話すことにも、当時は他の方よりは、少しだけ慣れていたというのもあるのだろう。

うちのことは全部お手伝いさんに任せて居ないか、在宅時は
いつもお客様が、という状況を
私の母はきっといやだったのでしょう。

私は鍵を開けて家に入ったことが一度もなかった。

母は専業主婦で、習い事もしていたが、
絶対子どもたちが家に帰る時間にはうちに居た。

そして、私たち姉妹の学校行事にも、参観には顔を出すが、
学校ママたちとのお付き合いは全然していなかった。
学生時代の友人や習い事のお仲間とはお付き合いは欠かさなかったから、敢えて、そうしていたのだと今ならわかる。

でも、私は、学校行事などで、友達のママたちが仲良くしている姿を見たり、友人が友達ママに親しげに話しかけられたりするのを見るのは、うらやましかった。

ま、そんなことは、些細なことで、特にずっと気にしていたわけではないが。

私は、祖母に似たのかな。

幼稚園からずっと何かしら学校に関わっている。

確かにおうちのことが後回しになることも多い。
外食が多かったり、お掃除もままならなかったり。
夜打ち合わせの電話が続き、気付いたら夜中、なんてこともあった。

でも、いいこともたくさんある。

子どもの学校での様子や先生との関わり、
いろんなことが見えてくる。

こんなことは言ってもいいのかわからないけど、
先生とたくさんお話できる機会があるのは、結構いいことだ。

ママ友が多いのも、他のママが学校に行ったときに色々見ていてくださったり、
ちょっとした情報をいただけたり。
先輩ママからは予備校情報も。

そうだ!見てないお手紙の存在もわかるし(怒)(苦笑)

長女の学校では部活ママとは、親し過ぎて軽く親戚のような感じだ。子どもたちはみんな「呼び捨て」

次女の学校では役員を続けているので、私自身も学校を楽しませてもらっている。

でも、気をつけていること。

娘たちの学校が違うので、それぞれの学校を褒めすぎず、決して学校や先生の悪口は言わないこと。
軽はずみな情報は話さないこと。
学校との関わりはなるべく平等にすること。

娘たちにも同様だが、長女の学校の話をしたら、次女の学校も。
お友達、授業方法、テスト結果、部活の活動の仕方などなど、
言い出したらきりがないが、
絶対比べた発言はしないこと。

学校が違うと、気楽でもあるが、気も遣う。

カテゴリ名: 女子校ライフ

 

コメント

2009年11月08日 19:52 【先輩ママ・パパ】 ぼの

MOONさん

子どもは幼い頃から親のことをずいぶんよく観察していますよね。
こうありたいとか、これはイヤだなとか、自分だったらこういう親になりたいな~とか。
自分をよくよく見つめていたら、いつの間にか親、そのまた親、兄弟、姉妹に似通っててドキッとする瞬間があります。

MOONさんの育たれた環境。
女性だけど、制約を受けず、のびのびと日々送れるような空気がおばあさまの頃から自然におうちにあるんですね。
MOONさんご自身、又、お嬢様お二人が伸びやかに育たれている様子が日記から垣間見られ、とてもうらやましく思います。
これはもう、育ちということ。付け焼刃ではとても無理なことですね。
そうそう、スズキメソードの鈴木先生が「人は環境の子なり」
と言われています。

学校との関わりはなるべく平等にとのMOONさんのご意見。
私も当然そうは思っているのですが、正直に告白しますと
長女が通う学校には次女を通わせたくないんです。
二人とも同じ学校を目指し、結果的にあきらめざるを得ず、
そこまでは同じでいいのですが…
長女の学校で、長女が関わった先生方は皆一生懸命で
とてもありがたく感じているのですが、学校としての方針が
理事長交替劇があって以来、一本筋が通っていないような気
がするのです。それが、学校の個性を見えなくしてしまって
いて、中途半端になってしまってると私は感じるのです。
でも、これもうちの娘の資質によるものかも。
結局は本人次第ということもようく解っているつもりなんですが。
親はお金を払ってわざわざ私学へ行かせるわけですから、子ども
をいい方向に導いて欲しいと思ってもいいのかなと苦しい言い訳をつけています。

でも私のこういう思いが時に長女を苦しめているのではと
私の妹に指摘されハッと我に返ります。
平等に、平等にと思っていても、親でも気の合う子どもはいてしまうわけで、知らず知らず比較しているのかもしれません。
私自身の至らなさをどうしても感じてしまいます。
こうやって改めて、考える時間をいただいてありがたいなと思います。

ただ、面白いことに親の思いとは裏腹にケンカばかりの姉妹ながら、次女は長女の学校に行きたいな!という気持ちも持っているようです。
本当のところはどうなんだろう?って。

 
2009年11月09日 22:48 【先輩ママ・パパ】 MOON

ぼのさん

どんなことに対しても、複数あれば比較してしまうのは
当たり前のことですよ。
子どもに対してだって、どの親も、比較はしていると思いますよ。ただ、そこには必ず愛情があるから、優劣はつけられないけれど。

ところで、学校の話ですが。
子どもって、案外大人ほど学校へのこだわりって無さそうですよ。
結局は通い始めた学校が「自分の愛すべき学校」になっていくんです。

親が、その決定した学校を信頼して
自分も愛して預けるかどうか、で
その子の学校での居心地が決まるような気がします。

長女さんの学校は理事長交代で、もしかしたら、内部ではちょっとだけ芯がブレたかもしれない、でも、改革に向けて軌道修正中に在学しているだけかもしれない。

学校だって、経営もあるし少子化対策もしなければならないでしょう。結果を出さなければならないのは企業と一緒です。

大きくジャンプするためにちょっとしゃがんでいるだけかもしれませんよ。

疑問に思っていることは、学校に聞いてみたらいいと思います。
コミュニケーションで、解決できることだってあるんじゃないでしょうか。
そういう小さな疑問の解決から、
ぼのさんが「やっぱり長女に選んだ学校は素敵」って思えたら、
それは、きっと日々の会話の中で長女さんにも絶対伝わるし、
次女さんが違う学校に進んでも、ご姉妹それぞれは
お互いの学校をうらやむことも、けなすこともなく、
尊重し合って、後にいいご卒業を迎えられるのではないかと思います。

それから、うちの次女も長女の学校がいいとずっと言っていましたよ。
でも、それは次女が長女の学校に行く機会も、話を聞く機会も
他より多かったからです。

私は、次女には次女の学校が「より合っている」と思ったので、最終的には次女本人の意思で決めましたが、
実はそう思うように、私がレールを敷きました。

こんな言い方いやらしいですが、
所詮小さな子どもです。
決断力なんてなく、要は小さな世界の中で少しだけ知っている
情報だけで、なんとなく、ここがいい、とかあそこがいい、
と言ってるだけなんだと思います。

女の子は、お勉強も大事ですが、どこでもいいというわけにはいきません。そして、心の大きく成長する女の子の6年間です。
穏やかに、安心して通える、愛情にあふれた学校で育つのが
いいですね。

私は、おだやかに、おおらかに育ってほしいと思って、
それぞれの学校を選びました。

 
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