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ビアマグさんの日記

2009年11月06日15:08

こんなにショックだなんて 2

 再びビアマグです。世の中には「合格体験記」はたくさんありますが「不合格体験記」はないと思って書かせていただきました。この時期に申し訳ありません。

 「こんなにショックだなんて」の続きというよりも、息子の体験記です。ご参考になりますかどうか。

 実は数年前、息子は中学入試の1校目のしょっぱなを失敗しました。6年生とはいえとても幼かった息子は、結果にショックを受け、部屋にこもって泣いていました。
 実はその学校は姉の在籍校で、彼は彼なりのプライドがあったと思うのです。


 その学校は2回目の試験があったのですが、前日の夜に大泣きしてソファにしがみつき「僕は絶対に2回目は受けない」と言い張りました。
 親としては「まだ2回目のチャンスがあるじゃないの。」と思いますよね。受ける前に辞退してどうするの、と。


 しかし今ならその時の彼の気持ちがよくわかります。2回目ももし落ちたら…?と思うと体も気持ちもすくんでしまうのです。
 そもそも泣いたりわがままを言うようなタイプの子ではなかっただけに、私も内心ちょっとびっくりしました。



 水も漏らさぬ計画で、ここが○なら、こっちの学校もチャレンジ、ここが×ならこっち、と考えていたものが、根底から覆るかもしれない?という現実もあるということもわかりました。
 いやだ、というだけではなく、本当に具合が悪くなってしまうお子さんだっているのです。
 まさかと思うこと(落ちたということではなく、2回目を受けないと言い出す。)が起きた、という感じでした。



 残念だった子のほうが受かった子よりずっと多いこと、2回目だからリラックスもできること、○○ちゃんもだめだったけど、明日行くって言ってるよ、などいろいろ話して聞かせ、やっと2回目の受験をすることが出来ました。



 お友達と同じ学校を受けるということで、私は、姉(上の子)の時の経験から、実は思い切って仲良しの○○君や○○ちゃんのお宅と受験番号の交換をしていました。

 今の入試はネットで発表が多いです。もし自分が受かっても、相手に「どうだった?」とは聞きにくいし、逆もそうだろうと思ったのです。気になって気をもむくらいなら、番号を教えあって、ネットで結果を知るほうがいいと思ったのです。


 お友達と一緒に合格ならともに喜びあえるし、2人とも残念なら「次がんばろう」と言いあえる。片方残念だったとしたら話題に触れないでいられる、これはとてもよかったです。
 親しいお友達で、相手が納得してくだされば、の話ですが、おすすめです。


 そして息子は見事に2回目も残念でした。
 その頃には入試日程も進んできていて、塾でもあちこちのお子さんがいろいろとだめだったりしたので、自分だけじゃない、とだいぶショックも薄らいだ感じもありました。

 親はなるべく平気なそぶりを見せて、「次があるわよ、大丈夫」と笑いましたが、姉が、(弟が)自分の学校に落ちたことをバカにしたりして努力が水の泡になりました。(悪気があったわけではないのでしょうが、姉なりの愛情表現だったのか?わかりにくいなぁ。もうちょっと温かく接してやってよ、と思っておりました。)


 その後ほかの学校から合格を頂きました。
 不合格の傷は合格でしか癒せない、と言ったら大げさかもしれませんが、まさにそんな感じでした。初めての合格、うれしかったですよ~。
 よく、仕事の失敗は仕事でしか取り戻せない、って言いますがそんな感じです。


 息子は最終的には合計3つの学校から合格を頂きました。

 実は姉の在籍校は3回目の試験がありました。3回目が一番入りやすい、といわれておりましたが、我が家は3回目の受験をやめました。

 彼自身の第一志望校に受かっていたこともありますが、姉が入った学校に3回落ちるよりは「受けていれば受かったわよね~」という道を選んだのです。

カテゴリ名: ひとりごと

 

コメント

2009年11月06日 19:46 【先輩ママ・パパ】 カプチーノ

ビアマグさん こんばんは。

貴重な経験談を公開してくださり、有り難うございます。
息子さんの涙、辛かったですね・・・本当に苦しい受験でしたね。
でも3回目の試験、受けない選択をなさって賢明でした。
それに第一志望に合格なさっていたなら、結果は大成功ではないですか!
涙を経験しての志望校合格、息子さんはきっと大きく成長なさったのではないでしょうか?
辛い思いは気の毒ですが、すんなり合格した子より得た事は大きいと思います。

うちも姉弟です・・・
上は女子校在籍で、下は男子校志望なので同じ学校を受ける事じゃないのですが、
いざこざがあってギスギスしています。
娘は色々ありましたが、結局は第一志望のチャレンジ校に運良く合格しました。
その後のある日、ひょんな事で姉弟でケンカがありました。
息子は受験の厳しさも未だ知らず、口論の末に、
「○○ちゃん(姉)なんかより難しい学校に入ってやる!」と言いました。
姉の学校より高い偏差値の男子校に合格するぞと宣言をしたのです。
ところが・・・二年ほど経ち、彼の合不合結果は姉の時より5〜10も低いんです。
どう決着をつけるものか〜母としてはひたすら、
「学校は偏差値ではなく、自分に合う所選ぶものよ・・・」と、唱えつつ、
困ったもんだ〜と併願校選びに翻弄しております。

ビアマグさんの御長女さん、息子さんは第一志望合格だったから祝福されたのでしょうね♪
うちの姉弟も、どうにか折り合いつけて笑顔で春を迎えたいもんです〜(ふぅ〜っ)

 
2009年11月06日 22:43 【先輩ママ・パパ】 みかん

ビアマグさん

こんばんは。
お辛い経験でしたのに、お話くださってありがとうございます。

我が家も姉妹で同じ学校を受験することになりそうなので、
とても参考になります。
しかも、極めて厳しい状況が予想されます。
本人の問題だけでなく、姉妹の関係も壊れないように気を配らないといけないですね。
現在、とても仲良し姉妹なだけに、受験の結果がとても心配です。

厳しい経験を乗り越えることで、大きく成長してくれることを望んでいますが、12歳の子どもにとって中学受験は、本当に過酷な試練なんですね。

ビアマグさんの経験談を伺い、
改めて責任の重さを痛感しています。

合否を突きつけられる厳しい経験を私自身は久しくしていません。
それを考えますと、チャレンジするということ自体、尊敬すべきことです。

失敗を克服することチャレンジし続けることは勇気がいること。
模試の度ごとに、娘も辛さを克服すべく格闘しているのでしょう。

その状況を強いてしまった親の責任として、
どのような結果になったとしても、最後まできちんと見守り、
フォローをしていかなくてはと覚悟を新たにしています。

カプチーノさんの仰るとおり、笑顔で春を迎えたいものです。

 
2009年11月07日 07:27 【先輩ママ・パパ】 MOON

こうやって、皆様のお話をうかがっていて、はじめて
自分の子どもの中学受験がどうだったか、を
振り返るというよりも、あ!と、気付かされることの方が
おおいような気がします。

ビアマグさんの貴重な体験談も正にそうです。

長女は受験数より落ちた学校の方が多かった子です。
初めての子で、かつ、偏差値でしか判断していなかった学校もあり、受かると思っていた学校から不合格をもらった時、
娘は「やっぱりね~」と平気な顔をしていましたが、
本心はどうかなんて考えていたかしら。

もしかしたら、当時はそこまで
フォローしてあげられなかったかもしれません。

もちろん、口では「大丈夫よ」とか何とか声はかけたかと思いますけど、
覚えていないほど、こちらの方が動揺していたんだと思います。

今思えば、偏差値も判断だけで受けさせた、非常に対策が甘かった受験校もあり、
長女は、よく日記に書かせていただいておりますが
どちらかと言うと、私より潔い?ので、
その性格に私が助けられたのかもしれない、と
今更ながら思いました。

ビアマグさんのご子息、
泣かれた時にはご本人も、ビアマグさんご夫妻も
大変お辛かったと思いますが、
大変貴重な経験だったと思われていらっしゃるでしょうし、そう
思えるのも、ご縁があって通う学校生活が
充実していらっしゃるからでしょうね。

そこまでの過程は大変なものですが、
受験生のみなさんが、すべてそうなりますように。

 
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