再びビアマグです。世の中には「合格体験記」はたくさんありますが「不合格体験記」はないと思って書かせていただきました。この時期に申し訳ありません。
「こんなにショックだなんて」の続きというよりも、息子の体験記です。ご参考になりますかどうか。
実は数年前、息子は中学入試の1校目のしょっぱなを失敗しました。6年生とはいえとても幼かった息子は、結果にショックを受け、部屋にこもって泣いていました。
実はその学校は姉の在籍校で、彼は彼なりのプライドがあったと思うのです。
その学校は2回目の試験があったのですが、前日の夜に大泣きしてソファにしがみつき「僕は絶対に2回目は受けない」と言い張りました。
親としては「まだ2回目のチャンスがあるじゃないの。」と思いますよね。受ける前に辞退してどうするの、と。
しかし今ならその時の彼の気持ちがよくわかります。2回目ももし落ちたら…?と思うと体も気持ちもすくんでしまうのです。
そもそも泣いたりわがままを言うようなタイプの子ではなかっただけに、私も内心ちょっとびっくりしました。
水も漏らさぬ計画で、ここが○なら、こっちの学校もチャレンジ、ここが×ならこっち、と考えていたものが、根底から覆るかもしれない?という現実もあるということもわかりました。
いやだ、というだけではなく、本当に具合が悪くなってしまうお子さんだっているのです。
まさかと思うこと(落ちたということではなく、2回目を受けないと言い出す。)が起きた、という感じでした。
残念だった子のほうが受かった子よりずっと多いこと、2回目だからリラックスもできること、○○ちゃんもだめだったけど、明日行くって言ってるよ、などいろいろ話して聞かせ、やっと2回目の受験をすることが出来ました。
お友達と同じ学校を受けるということで、私は、姉(上の子)の時の経験から、実は思い切って仲良しの○○君や○○ちゃんのお宅と受験番号の交換をしていました。
今の入試はネットで発表が多いです。もし自分が受かっても、相手に「どうだった?」とは聞きにくいし、逆もそうだろうと思ったのです。気になって気をもむくらいなら、番号を教えあって、ネットで結果を知るほうがいいと思ったのです。
お友達と一緒に合格ならともに喜びあえるし、2人とも残念なら「次がんばろう」と言いあえる。片方残念だったとしたら話題に触れないでいられる、これはとてもよかったです。
親しいお友達で、相手が納得してくだされば、の話ですが、おすすめです。
そして息子は見事に2回目も残念でした。
その頃には入試日程も進んできていて、塾でもあちこちのお子さんがいろいろとだめだったりしたので、自分だけじゃない、とだいぶショックも薄らいだ感じもありました。
親はなるべく平気なそぶりを見せて、「次があるわよ、大丈夫」と笑いましたが、姉が、(弟が)自分の学校に落ちたことをバカにしたりして努力が水の泡になりました。(悪気があったわけではないのでしょうが、姉なりの愛情表現だったのか?わかりにくいなぁ。もうちょっと温かく接してやってよ、と思っておりました。)
その後ほかの学校から合格を頂きました。
不合格の傷は合格でしか癒せない、と言ったら大げさかもしれませんが、まさにそんな感じでした。初めての合格、うれしかったですよ~。
よく、仕事の失敗は仕事でしか取り戻せない、って言いますがそんな感じです。
息子は最終的には合計3つの学校から合格を頂きました。
実は姉の在籍校は3回目の試験がありました。3回目が一番入りやすい、といわれておりましたが、我が家は3回目の受験をやめました。
彼自身の第一志望校に受かっていたこともありますが、姉が入った学校に3回落ちるよりは「受けていれば受かったわよね~」という道を選んだのです。
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