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ビアマグさんの日記

2009年11月05日14:37

こんなにショックだなんて

 始めにお断りしておきますが、この話は私が先日受けた江戸文化歴史検定に落ちた時の話です。

 受験のサイトでこの時期に縁起でもないことも、よく存じ上げておりますが、試験を受けたとき、採点してみた感じ、そして当日に結果が分かり、しかも落ちたという体験をしたので素直に気持ちを書いてみたいと思います。
 実は落ちて大変なショックだったのです。4日経ってやっとこうして書けるようになりました。



 試験勉強は結構したつもりでしたので、当日は緊張はしましたが「よし、やるぞ!」という気持ちでした。

 集合時間よりだいぶ前に着いたので試験会場の明治大学の近くのマクドナルドでお茶を飲みました。

 周りには江戸検定の教科書を読んでいる人多数。

 教科書は、私の受けた2級の場合2冊あり、1冊目から2割、2冊目から5割、そして、「今年のお題」というテーマ(今年は「東海道五十三次」)から2割、どこにも載っていないものから1割が出題されます。
 教科書は厚さが2センチずつあるので結構な暗記量と、暗記と言っても直球では出ないのでそれなりの準備が必要です。

 マックで本を読んでいる人の中には、公式テキストではない、「江戸の川柳と俳句の問題集」のようなのをやっている人もいて、「え?あんな本があるの?」と、心穏やかではいられませんでした。教科書に載っているものしかやらなかったけど、大丈夫かなあ、なんて、完全に気持ちが呑まれてしまいました。

 時間が近づき、会場へと向かいます。

 懐かしい階段教室の長い机の真ん中に席がありました。昔のと違って椅子の収納が独特で、ただ背もたれから座面を倒すものとは違いました。今の大学生って、こんなかっこいい椅子に座るのか。

 注意事項その他を聞いて、試験開始。

 ここで散々語ったくせに、「条件に線をひく」ことをしなかったために間違えた問題、4択なのに全部読まないでひっかけの2番目をすぐ書いてしまった問題もありました。


 終了すると即時答えが配られるという珍しい試験です。2級まではマークシートなのですが、今回やった感じではマークシートはやはりシャープペンシルよりも鉛筆がいいですね。


 合格点は70点。私は67点でした。
何度数えても67点。このときのショックと言ったらなかったです。
 勉強してきた(といっても社会人の検定は、ほかにいろいろある中での勉強ですが。)日々がよみがえり、血液が逆流するようながっかりした感情に押しつぶされそうになってきます。

 今回、テニス仲間にも受験を宣言し、周りに同じ試験を受けた仲間もいる中での合否なわけです。所詮検定ですから隠して受けるようなものでもないですが、不合格を恥ずかしいと思う、思ってもみなかった感情も湧きあがってきました。


 子どもたちが中学受験をしたときに、同じ学校を2回受けて2回ともだめだったことがあったことや、試験当日に合格発表がある中で翌日にも試験があったことや、補欠合格と言われながらも結局だめだったことなどがあったことを思い出し、今更ながら、12歳の子どもに大変な試練を仕向けていたのだと思いました。
 「行きたい!」と思っていた学校に落ちてしまうことの傷つき方は想像以上だと思います。


 今回やってみて、塾の先生方が口を酸っぱくして「1校は合格をとらせてやってください。たとえ選択で公立に行くとしても、ひとつは受からせてやってください。」ということの意味が、今回の出来事で非常によくわかりました。


 試験の合否は、やらないで適当に受けたのならともかく、苦しいことを耐え、楽しいことを我慢して勉強してきたことの結果なので、落ちた時には「どうして?」「なんで?」「もう一度チャンスを下さい!」「受け直したい!」のような感情が湧きあがってくるものなのだと分かり(思い出し)ました。


 日曜日から4日経ち、やっとこれらの感情を昇華することができました。
 性格にもよりますが、私のようにくよくよするタイプだとこのように立ち直るのに日にちがかかります。
 

 今回の経験で大人になったというか、どっと老けたというか、ものすごく疲れました。
 試験当日の、頭にカンカンに血が上ったような疲労感もですが、合否が即日わかるということの疲労感はちょっとすごいと思います。

カテゴリ名: ひとりごと

 

コメント

2009年11月05日 17:46  

前向きな姿勢に頭が下がります。

いろいろな経験が本当に大切です。
年齢を重ねていくと臆病になってチャレンジする事にも
逃げてしまっている私はビアマグさんを応援させていただきます。
4日間で元気になれて良かったです。
私なら1週間はかかります。

 
2009年11月05日 19:27 【先輩ママ・パパ】 カプチーノ

ビアマグさん こんばんは。

辛い思いをされた事が、ひしひしと伝わってきます。
大人になってから勉強に励み試験に挑む事自体十分に立派な事です、心より尊敬します。

読んでいて息子の受験にも通じるヒントがたくさんありました。
十分に色々な事を想定して慎重に臨まないといけないと、改めて思いました。

でもビアマグさ〜ん、どっと老けちゃイケマセン!
是非、美味しいビールでリセットしてまた前進してください。
私も応援させていただきます!!

 
2009年11月05日 19:50 【先輩ママ・パパ】 MOON

そうだったんですか。
なんだか私もとっても神妙な気持ちになりました。
コメントするのも失礼な気持ちにさえなっています。

数年前に受けた資格試験の筆記。
とにかく忘れる前に書かなきゃ!と
正に血が逆流する感覚を初めて覚えました。

私もその時、子どもはこんな思いを毎回していること、
入試はもっと緊張した気持ちでいること、
それ以前に毎回の塾のテストや公開模試に対して
親は「出来・不出来」をあれこれ言うことは控えなければならないと知りました。

ビアマグさんは向上心のある方なんですね。
すごいなあ。

私なんて、もう気力すらなかった。
反省しています。

 
2009年11月05日 20:48 【先輩ママ・パパ】 ぼの

ビアマグさん 

私も同じような経験を何回もしています。
恥ずかしながら、宅建の試験を3回も落ちました。
(まだ合格してません・・・)
3度目の正直とか言いながら、絶対通るゾ!という気持ち
(今思えば、私の場合、いつも気持ちだけ舞い上がってます)
で臨んだにも関わらず、不合格。
もちろん、何ヵ月後かの通知を待たずして、自己採点ですぐに
分かります。
それでも、もしかしたら通ってるかも!?なんて浅ましい気持ち
が出てきたりして今から思えば情けないもんでした。
仕事が建設関係なので、他にもあれこれ試験は受けています。
一発で通ることはほとんどなく、たいてい2・3回目でやっと通る
という感じ。
もちろん、そのために講習やらテキストやらを経費で落として
るわけで、身内にも「もったいない!」「お金の無駄遣い!」
を連呼され続けながらの受験。
別にやめても(受けんでも)いいんやで!と言われると余計に
むくむく負けん気が出てきてしまって(それも勝ち目のない負けん気・・・)いけません。
本当にお金いっぱい使いました。
時間も相当使いました。
でも、決してチャレンジしたことはムダじゃなかったと思います。
ビアマグさんの受けられた検定、多くの方が受けられているんですね!
ぜひ、また、チャレンジしてくださいね!
私も負けずに頑張りま~す♪

 
2009年11月06日 11:12 【先輩ママ・パパ】 こす子

頭にカンカンに血がのぼったような疲労感!
そして当日に合否が分かってしまう。
これはもう中学受験に限りなく近い体験をなさったんですね。

合格ラインまであと僅かでとわかった時のビアマグさんのお気持ち
「勉強してきた日々がよみがえり
血液が逆流しそうながっかりした感情」
痛いほどに伝わってきます。

小学六年生の子供達
言葉によってどこまで自分の感情を表現できるかは
その子によって違うでしょう。
けれど、入試の結果が残念だったとき
ビアマグさんが表現してくださったこのような気持ちを
子供達は一時的でも抱えるんですね。
残念だった時どこまでその子の気持ちに寄り添えるのか
親としての考えをしっかり持っていたいです。

 
2009年11月06日 15:11 【先輩ママ・パパ】 ビアマグ

皆様温かいお言葉をありがとうございます。

 失恋とか不合格の経験は、したことがある人にしかわからない、っていいますよね。
 そういう意味では経験豊富かも。

 ぼのさん、宅建は難関です。うちも関連業種ですが周りにも何年も残念だった方がたくさんいらっしゃいます。

 子どもたちの中学受験体験について、「こんなにショックだなんて2」として書かせていただきました。ご参考になればと思います。

 
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