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みこさんの日記

2009年11月04日01:31

娘の1日、私の1日

今日、娘は兄達が通う私立中学のプレテストを受けに行きました。
今日、母である私は、京都の宇治市で、平田オリザ氏・北川達夫氏・池田修氏・糸井登氏・蓮行氏のシンポジウムを聞きに行きました。

娘は、兄達とは違う、インターナショナルスクールと共存する私立中学を受験すると決めているので、今日のプレテストは、あくまで模擬と割り切って受けています。

娘は新たな志望校を決めたとたん、自立し始めました。

今日の段取りも、私は「京都のシンポジウムを聞きに行きたいけど、プレテストがあるからやめておくわ」と話していたのですが、父親に朝の送りを頼み、帰りは友達とロッテリアで昼食を取る約束をメールで取り交わし、その後は塾で勉強するから、ママはいなくても大丈夫だと言い出しました。

私は(は~っ?私は必要ないってこと?)と、一瞬呆気に取られました。

女の子だからでしょうか?
やはり兄達よりは精神的な成長が早いです。

3人兄弟の末っ子だからでしょうか?
自分が置かれている状況の中で、自分はどうすれば居心地がいいのか、すぐに察知して対処します。

ただ、これらの自立のためのステップは、娘にとっては受験勉強そのものなのです。
と申しますのも、娘が志望する学校は、自立を重んじる学校なのです。
説明会でも、そのお話があります。
「うちの学校は、自立心旺盛な子どもさんが多いですし、そんなお子さんでないと、きっと入学してからやっていけません」と。
そのことを娘も聞いて、知っているのです。
だから日常生活の中で自立していけるように、自分で練習しているのです。
見ていて、それがよくわかります。

今日のシンポジウムを聞いていて、入学試験は、コミュニケーションのようだと思いました。
学校側は、うちはこんなお子さんが欲しいのですと、テストや面接を通して表現し、求めるのです。
受験する側は、学校見学や説明会を通して取捨選択したり、模擬テストを通して釣りあいを計ったり、過去問を通して向き不向きをみたり、そして最終的には、やっぱり、どうしても、この学校と実際に話してみたいと覚悟を決めて、直接の話し合いをするために受験をするのです。

それらは、すべて学校側と受験者側のコミュニケーションなのだと思ったのです。

だから、合わないのに、向かないのに、釣りあわないのに行っても、うまくはいかない。
合う、向く、釣りあうということは、お互いにうまく話が噛み合う、学校と子どもが居心地良くコミュニケーションが取れるということなんだと思ったのです。

今日のシンポジウムのテーマは、“コミュニケーションティーチング”
演劇の手法を応用した、教育プログラムのことです。

テーマに沿った演劇を創作し、演じ、発表することで、そのテーマについて学び、同時にコミュニケーションスキルも向上させようというもの。

教育だって、変化しているのです。

「ユコ、どうだった、今日のプレテスト?」
「微妙」

日本語だって、変化しているのです。
いいのか、悪いのか(笑)。

でも、変化は進化と信じたい、そしてその方向に持っていく責任が、大人にはあるのだと思います。

カテゴリ名: わたし 中学受験 子ども

 

コメント

2009年11月04日 13:16 【先輩ママ・パパ】 ビアマグ

頼もしいですね。
 自立、これこそが親の求めている子育ての最終目標だと思います。

 自立を重んじる、うちの娘の学校もまさにそんな感じの学校です。校則で髪の毛の長さはこうで、スカートはこうで、と細かく決められていない分、では学生らしさとは何か、を自分で考えなさい、という感じです。

 行事も多くが現地集合。どうやって行ったらいいか、経路から電車賃まで自分で調べ、時間に集まらなくてはなりません。

 自由度も高い分、本当に守らなくてはならない決まりを破った時には厳しい処分が待っています。
 修学旅行で、夜間外出禁止の時間帯に、コンビニに抜け出した男子数人は、翌日親が東京から京都まで呼び出され、新幹線で旅行撤収処分(強制引き上げ)になったほどです。

 自由を守るということは、権利を行使するだけでなく、義務をも伴うことなのだとだんだんわかってきます。
 中学の時は勉強が遅れれば補習やら呼び出しやらといろいろ学校側もやってくれますが、高校生になると、補習や講習も自由参加になります。やりたくなくてもやったほうがいいのか自分で考えなくてはなりません。これは自分に厳しくないとできません。

 だらけることも簡単だし、やらなければやらないで済ませることも出来てしまうので留年もありえます。いまどき、本当に落とす学校があるのか、という感じです。
 
 個性を見てもらえる分、居場所は探しやすい学校ではありますが、性格によっては楽なほうに流れやすい、という欠点があるかもしれません。
 我が家の場合は、のんびり屋の息子にはもしかしたら厳しかったかな、と思います。

 
2009年11月04日 23:26 【先輩ママ・パパ】 ぼの

みこさん こんばんは

平田オリザさんのお名前と教育が結びつかなかったのですが
演劇の手法を応用した教育プログラムのことというので理解
しました。

ふと蘇ったのが高校での文化祭。
脚本を自分たちで作って、衣装や舞台装置も自分たちで考えて
手作りしました。
勉強のことは何一つ思い出さないのにその舞台は何十年経っても色褪せない思い出です。

テーマに沿ったというのはかなりレベルが高そうな気がしますが、子どもにとってみたら意外と簡単に探しだせるのかもしれませんね。
きっと、目が輝いてきて自然にヤル気が起こるような・・・
そういう新しい教育をどんどん公立でもやって欲しいと思います。

 
2009年11月05日 11:48 【先輩ママ・パパ】 こす子

文化の日
みこさんとお嬢さん、お二人ともなんて有意義な一日。
文化の日に相応しいです!

この日子供達はそれぞれ学校に。
はて、私はどんな風に過ごしたかしら?
大きな文具専門店に行き、手帳選び
文化の日、とはお世辞にも言えませんね。
祝日だったからか文化の日だったからか
定かではありませんが確かに文具店は混雑していました。

みこさんが参加なさったシンポジウム
関東でも同様のシンポジウムをぜひ企画してほしいです。

演ずる人と演ずる人の間のコミュニケーションはもちろんの事
演ずる側と見る側にもコミュニケーションが必要になるのが
演劇ではと思います。
コミュニケーションありきの演劇を教育にとりいれる、、、

そういえば昔は小学校に学芸会というものがあり
6年間劇を体験して育ちました。
今は学習発表会というスタイル。
我が子達はせいぜい一回体験したかなという程度です。

 
2009年11月10日 23:08 【先輩ママ・パパ】 みこ

ビアマグさま

娘の志望している学校とよく似ています。
校則はなく、「5つのリスペクト」があります。

確かに自由ですが、義務が、既に学校生活の中にあるということは、厳しいようではありますが、実際の社会と同じシステムだということであり、その練習ができるということでもあるんだと、私は理解しています。

 
2009年11月10日 23:15 【先輩ママ・パパ】 みこ

ぼのさま

私も同じなんです、高校時代。

BGMの選曲から、振り付け、コスチュームまで創り上げた創作ダンス。

エスカレートして、最後には始発に乗って場所取りをして練習に励んだ、バレーボール大会。

授業のことはほとんど思い出さないのに、この2つのことは、深く私の体内のどこかに刻み付けられているのがわかるんです。

 
2009年11月10日 23:19 【先輩ママ・パパ】 みこ

こす子さま

そうですよね?
発表会って、ありましたよね?
今後は復活の兆しアリですよ、きっと。

演劇には、演ずる側と見る側との間にもコミュニケーションが必要とは、鋭いご指摘だと思います。

 
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