夏の大学オープンキャンパスの季節です。
多くの高校では、最近は夏休みの宿題に「オープンキャンパスに行くこと」という課題が出されるようです。
個人的には、「大学って見に行って決めるもの?」「中学受験みたいに、人格形成に大きな影響がある年代が通うわけでもないのに、見てみていいから、というものなの?」と初めは疑問に思っておりました。
しかし、子どもに聞いてみると「その学校に実際に通っている人の話が聞ける」「大学ってどんなところか知らなかったから雰囲気が味わえた」「受験勉強の話が聞けた」とおおむね好評です。
学校によってはボールペンやメモ帳などのロゴ入りグッズをお土産にくれたり、学食のランチが無料だったりします。これもまた楽しみのひとつらしいです。
親たちの世代と違って、センター試験の仕組みや、私立大学の受験の仕方もずいぶん変わってきています。
センター試験を使ってたくさんの大学に出願できたり、受験のチャンスが複数回になったりもします。
首都圏で、私立でセンター利用にのっていないのは有名どころでは上智大学と学習院大学です。(私はそれすら知りませんでした。)ほかは、だいたいセンター利用で受験できます。
細かく書くと長くなりますが、一つの大学でどの学部志望でも一種類の試験「全学部入試」というのがあったり、一つの学部が、AO入試、センター利用入試、一般入試A、一般入試Bと分かれていたり、受験の教科を何科目か受けておき、採点の時にもっとも高得点のものを選んでくれたりする大学など、それはそれは多岐にわたる入試の制度があり、とても暗記できるものではありません。(うまく出来ていて、こういう話を一冊にまとめた本が予備校から出ています。)
受験は子どもがするもので、親は応援するだけなのですが、受験機会の変貌は受験料や入学金のしめきりの関係など、かなりお金にまつわる話も多くて、しっかりしないとせっかくの機会をのがしたり、大金を損することになるのだそうで、親もうかうかしていられません。
自分たちの時はこんなに親はかかわってはくれなかったし、なんだか逆に自立をはばんでいるんじゃないの?と思わなくもないですが、予備校は、これから入会するであろう親子に、保護者会をばんばん開いているし、入試制度の多様化は、高校自体も、個々のケースに対応しきれないので、「アドバイスはしますが、どこをどのように受けるかは、ご家庭でお考えください」みたいな感じになっていきます。
こんなに大変なのか~と、今実はげんなり&溜息中です。
この景気後退で、中学受験も大学付属に人気が回帰してきているとも聞きますが、この実態を知ったらそれもありだな、と思います。(受験勉強は決して人生に無駄にはなりませんが。)
この前中学に入ったばかりなのに、もう大学の話をしているなんて、本当に月日の経つのは早いです。
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