こす子さんの「締切日」で思い出しました。
実は私、次男の中学受験日当日、お弁当を忘れました。
実際には「忘れた」のではなく、自分なりには一生懸命
探したつもりだったのですが、受験当日の時間割を書い
たものが見つからず、「お弁当の時間はないのか
なぁ・・・」とぼんやり思ったまま、当日息子に同行し
たのです。
これは、もう尋常な行動ではありません。
わからなかったら、塾に聞く、お友達に聞く、方法は
あったはずですし、こういうことができない私ではあり
ません。
テンパッてたんだと思います。
誰とも約束せず、2人で電車に乗ったのですが、やっぱ
り受験日の動きは、どなたも同じようなもの。
塾で一緒だった友達と電車で一緒になり、大阪~奈良へ
と一緒に向かいました。
そして受験校の最寄の駅に降り立った時、あるお母さん
が「受験票と、お弁当と、・・・」とおっしゃった、そ
の言葉を聞いて、私は氷つきました。
「今日、お弁当、いるんですか・・・?」
「・・・」
でも、皆さん、いい方ばかりでした。
一瞬の間はあったものの、すぐに
「お弁当と言っても、うちはおにぎりだけですよ、コン
ビニで買えば?」
この言葉に、次男ヨウは「ラッキー!」
そうです、私は健康オタク。
だから、子どもにはコンビニで物を買わせることが、ほ
とんどなかったのです。
「お母さん、おにぎり、何買ってもいい♪?」
「うん!」
「何個買ってもいい♪?」
「うん!」
かくしてヨウは、自分の好きな味のコンビニおにぎりを
自由に選んで、嬉々として受験校に向かったのでした。
それでも母の心は痛みます。
受験校で待ち受けてくださっていた塾の先生にこっそり
事情をお話し、ヨウに声をかけていただくようお願いし
ました。
さすが、ベテランの塾の先生、お弁当のことには一切触
れず
「たとえ何があっても大丈夫。ここまで来たら、あとは
受験するだけ。大丈夫」
と、ヨウやその周りの子ども達に声をかけ、そしてヨウ
の肩に手を乗せてくださいました。
結果は、合格。
最終的に通う学校にはなりませんでしたが、次男ヨウの
動じない性分に助けられながら乗り越えられた、忘れら
れない出来事です。
ずっと後になって、この話をして謝っても
「全然たいしたことじゃないやん」
と言ってくれていました。
子どもって、すごいです。
ありがたいです。
受験当日の時間割は、受験票の裏に書いてあったので
す。
汚さないようにと、高い所にある神棚に、大事に置いて
いた受験票。
この裏に時間割が書かれていたんですね。
恥を忍んでの告白です。
どんな状況でも、切り抜けることはできます(笑)!
カテゴリ名: 中学受験