ぼのさんの「国語力・・・」日記にコメントを入れかけたのですが、気合いが入って文章量が多くなったので、自分の日記に掲載いたします。
国語力の即戦力をつける方法についてですが、まず暗黙のうちの了解となってしまっている大前提について書いてみます。
以下のことを読んで理解できれば、テストを受ける時の、初見の文章の汲み取り方が違ってくると思います。
・素文と問題作成者は、別人だという認識を持ち、問題作成者が何を答えさせようとしているのかを問題文から割り出し、それに当てはまるような解答を素文を使って作成するのが、国語のテストである
・素文が説明文なのか物語文なのか、時には随筆なのかを瞬時に読み取り、それによって素文を読み進めるアプローチの仕方を決定すること
たとえば
・説明文なら接続語に注意し、例を挙げてるのか、比較しているのか、まとめなのかを読み取る
・物語文なら、登場人物の心情の変化が描かれている箇所、変化した理由、心情を映し出す情景描写を探しながら読む
・随筆なら、筆者の経験の部分と、主たるテーマを探りながら読む
このように素文を読み進める最初から、大前提をわかって読んでいる子と、何も考えず字面を追ってる子とでは差が出てしまいます。
当然のことながら、わかって読んでいる子は、問題で問われるであろう箇所を探しながら読んでることになり、そのうえ線でも引いておけば、問題に取りかかった時に答えの箇所にたどり着くのも早いはずです。
以上が、国語のアプローチの大前提だと、私は思っています。
ただ、精神的に幼い子どもさんの場合は、
・素文と問題作成者の2者の立ち位置をイメージしにくい
・説明文が自分の知らない事柄について書かれていると、文章から無意識に逃避してしまっている
・物語文の登場人物の心情に寄り添えない
・随筆は、説明文と物語文の両方の要素が入っていることを覚えていないので、経験とテーマの2点について書かれていると思えばいいものを、こんがらがって、何について書かれているのか皆目つかめないまま読んでしまう
子どもにとっての国語の勉強は、大人にとっての外国語の勉強だと思うくらいが、ちょうどいいように思います。
語彙の意味はもちろん、部分的にわからない箇所、主語がどれなのかわからない、ということが、子どもには大いにあるはずです。
でも悲しいかな、一応は字面を読めてしまうので、何がわからないのか、わからないという状況になるのだと思います。
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