友人や恩師には会っていたものの、母校に行ったのは
大学1年の夏の学校でのクラス会以来。
その後学校は耐震問題もありすっかり建て替わってしまい、
チャペル棟にわずかな名残がある程度。
妹(彼女も卒業以来初めて)と訪れた母校。
いきなり校門のところで保健室の先生とばったり!!
一気にあのころに戻る。
しばしおしゃべり。
(特に、私は高2,3と保健委員だったのだ。)
今は非常勤講師となっている担任とお会いして、
学校内を2時間かけて案内していただいた。
当時は同じ敷地に短大があった母校は、今ではその敷地に高校棟が移り、
巨大な学園と変貌。
ただし、120年を超える伝統ある制服は、
全く変わらないので安心。
いまや、制服チェンジが当たり前のご時世だが、
そういえば、長女の、次女の学校も同様、伝統をつらぬいているところは一緒だ。
昔生物室だった場所は「ここなら登校出来る」生徒のための
お部屋になっていたり、
保健室の中にカウンセリングルームが出来ていたり、
今仕様になっているところもあった。
保健室に相談に来る内容をうかがっていたら、
長女や次女の学校でも同様の話を聞くが、
「けんか」出来ない生徒が増えているとのこと。
コミュニケーション力が、昔に比べて本当になくなってきているのがわかった。
母校に娘たちを入れたかったなあ!!
わが家からでは絶対通えない距離であり、
先生方も「せっかくお嬢さんふたりなのにねえ」と残念がってくださった。
母校に入れる友人も多く、
先生は
「名字も違うし、お顔も違うんだけど、雰囲気とか話し方がそっくりなのよ。だから、なんとなく●●さんのお嬢さんでしょ?って聞くと、そうだったりするのよね」と。
娘たちの学校へ行っていると、
そういう光景をたまに目にする。
お母様が「先生~~」と親しげにお話している様子は
ほほえましくもあり、うらやましくもある。
そのことを母校で話したら
にこやかにうなずいて下さった。
先生方とおしゃべりしていたら、
その居心地の良さを実感した。
私はここで6年間育てていただいた。
本当に穏やかに育てていただいた。
友達とけんかして怒ったり、泣いたり、笑い転げたり、
授業さぼったり、部活で辛い思いをしたり。
「また遊びにいらっしゃいね」
どの先生もそう言って下さって、私は今まで何をしていたんだろう、と思ってしまった。もっと来ればよかったわ~。
妹が、「昔を懐かしむ歳になったのかもね~」と笑った。
カテゴリ名: 「わたし」の話