そもそものきっかけはテニス仲間のお誘い。東京の西の端、御岳山(みたけさん)の宿坊に泊まって滝に打たれよう、という企画です。
朝8時に都内を出発し、電車、バス、ケーブルカーを乗り継いで、10時過ぎに到着。ハイキングレベルではありますが、武蔵御嶽神社を経由して一回り、数時間登山をしました。
トレッキングシューズを持っていない私はテニスシューズ。途中少し滑ったけど、まあ大体大丈夫でした。
泊まった宿坊は「駒鳥山荘」といいます。ここのご主人は御嶽神社の神主さん。(駒鳥山荘のHPはかなり面白いのでぜひご一読を。)
登山して宿泊となればその間に「飲酒」とくるのですが、今回男性2名、女性3名だったのに日本酒の4合瓶が5本、ビールが2本、シャンパン1本空いているというすごさ。私のお友達、よく飲むでしょう???
翌日曜日、朝5時に起きて、5時半に宿を出発。神主さんの先導で30分ほどまた登山して滝に向かいます。
今回の滝行参加者は16名。(うち女性5名)
滝についたら着替えます。男性は褌一枚。女性は簡易テントの更衣室で白装束に着替えます。下着も一切なしで白いTシャツとゆかたを短くしたような潔斎のときのような着物を着ます。前髪入れ込みで鉢巻もしめます。
男性は、映画で見たことがある、昔の徴兵検査みたいな感じ。私たち女性が白装束がはじめてなように、男性も褌って初めての方が多かったのではないかと思います。
滝行というとざあざあと降り注ぐ滝の下で痛い思いをして水を浴びる、というイメージですが、ここ綾広の滝は、穏やかで、岩の上を水がつたい落ちてくるという感じ。
この岩に寄りかかる形で滝を浴びます。
もちろんいきなり入ったりはしません。修行ですから、はじめに祈祷の言葉を言いながら体操をします。船をこぐような形の運動です。祈祷の歌を歌いながらみんなでやります。(♪朝夕に神の御前(みまえ)にみそぎしてすめらが御代(みよ)に仕えまつらん)
そして二人すつ滝の下に並んで「祓戸の大神」(はらえどのおおかみ)と3回大声でとなえながら水を浴びます。
行列しながらこれを3周。
一回は数十秒見当なわけですが、結構冷たいので長く感じます。×3で終了。
感想は・・・もっと煩悩とか悩み事とかを思い浮かべられればよかったのですが、段取りや言葉を間違えないように気を取られていたのが残念でした。思い出さなくても別にOKなんだと思います。
こういうのも、疲れた都会人の癒しなのかな、と思いました。
また30分かけて宿に戻ってお祓いを受けて朝食。1泊2食、滝行付きで10,500円です。
午後は5人で酒蔵「澤乃井」の経営するバーベキュー広場でBBQをしました。
なんでも滝に打たれるときれいになりすぎて元の世界に戻れないので、少しお酒を飲んだりお肉を食べたりしてもとに戻す、ということらしいです。まだ飲むか、友人たち???
普通の日曜ならテニスしているところ、ちょっとというかかなり特殊な体験でした。
昔、カトリックの修道院に1泊してする勉強会に行ったことはあるのですが、滝行も、もう一回やってもいいなあ、と思いました。(宗教が違うけど、あいての宗教やしきたりを尊重するということも大切なので、やり方は従ってきました。)
前日大雨が降ったので水温が高めだったのはラッキーでした。
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