長女の引退試合が間もなく始まる。
部活のママたちと、練習する最後の雄姿を見に
差し入れを持って向かった。
生徒たちは私たちの姿を見るや否や、集合して駆け寄ってくる。
挨拶のために。
中2が椅子に案内してくれたり、飲み物をついで持ってくる。
先輩達が動きやすいように、先へ先へと準備に動く。
かつては、わが子たちも同じようにしていた。
出来なくて怒られてもいたけど....。
自宅ではあり得ない、機敏な行動。
目を前後左右に付けているかごとく、だった。
先輩から厳しいご指導を受け続け、後輩たちに確実に
引き継がれている。
引退前の練習ということで、大学2年、1年のOGたちも
春のお忙しい中、練習相手に来ていた。
彼女たちもまた、私が最初に出会ったときは、それぞれ
中2、中3で、同じように高校生を気にしながら
練習に参加していたのだけれど、
すっかりすてきな女性になったわぁ。
皆さん運動着に着替えて、練習をつけてくださった。
大1、2の先輩方は、中1のひよっこの時の
同じ中学生。
特に彼女たちに、たくさん娘たちは怒られた。
高1までは、とにかく泣きっぱなしだった。
なんとか解決しようとして、改善しようとして、
私にとっては、「それ、意味あるの?」というような
同級生での話し合いを延々として、
身内でケンカして、また泣いて、謝りに行って、
また怒られて。
でも、一度も「辞める」とは言わなかったし、
私も「辞めなさい」とは言わなかった。
勝手に泣かせて置いた。見守っていはいたけど。
当時怖かったであろうOGは、出来の悪い娘たちをそれでも
今も見守って下さっていて、こうして足を運んで下さるのだ。
たくさんアドヴァイスを頂いていた様子。
かつ、この練習場所は、OGにとっても、今だ大事な
「居場所」「帰ってくる場所」なのだろうと思った。
そんな長女の青春の場所を、昨日は写真にも納めてきた。
高3となった今、後輩たちにとってどんな先輩なのかな。
だいぶゆるくなったイメージだけど。
昨今、厳しい運動部は敬遠され気味らしいし、進学校として
お勉強の方もだいぶ大変みたいだし、
朝練あって、
土日も練習で、
超厳しい部活
なんて、親御さんも敬遠するようだ。
でも、こんなに一生懸命になったものがあって、
先生や先輩に真剣に怒られて
同じ釜の飯の仲間と親よりも誰よりも一緒に居られて
こんな経験が出来たことを、私は本当に感謝・感謝、ただ感謝。
私も練習の姿を見るのは最後なので、
深く一礼して、心の中でお別れをしてきました。
カテゴリ名: 女子校ライフ