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MOONさんの日記

2010年04月11日07:59

居場所

長女の引退試合が間もなく始まる。
部活のママたちと、練習する最後の雄姿を見に
差し入れを持って向かった。

生徒たちは私たちの姿を見るや否や、集合して駆け寄ってくる。
挨拶のために。
中2が椅子に案内してくれたり、飲み物をついで持ってくる。
先輩達が動きやすいように、先へ先へと準備に動く。

かつては、わが子たちも同じようにしていた。
出来なくて怒られてもいたけど....。

自宅ではあり得ない、機敏な行動。
目を前後左右に付けているかごとく、だった。
先輩から厳しいご指導を受け続け、後輩たちに確実に
引き継がれている。

引退前の練習ということで、大学2年、1年のOGたちも
春のお忙しい中、練習相手に来ていた。

彼女たちもまた、私が最初に出会ったときは、それぞれ
中2、中3で、同じように高校生を気にしながら
練習に参加していたのだけれど、
すっかりすてきな女性になったわぁ。
皆さん運動着に着替えて、練習をつけてくださった。

大1、2の先輩方は、中1のひよっこの時の
同じ中学生。

特に彼女たちに、たくさん娘たちは怒られた。
高1までは、とにかく泣きっぱなしだった。
なんとか解決しようとして、改善しようとして、
私にとっては、「それ、意味あるの?」というような
同級生での話し合いを延々として、
身内でケンカして、また泣いて、謝りに行って、
また怒られて。

でも、一度も「辞める」とは言わなかったし、
私も「辞めなさい」とは言わなかった。
勝手に泣かせて置いた。見守っていはいたけど。

当時怖かったであろうOGは、出来の悪い娘たちをそれでも
今も見守って下さっていて、こうして足を運んで下さるのだ。
たくさんアドヴァイスを頂いていた様子。
かつ、この練習場所は、OGにとっても、今だ大事な
「居場所」「帰ってくる場所」なのだろうと思った。

そんな長女の青春の場所を、昨日は写真にも納めてきた。

高3となった今、後輩たちにとってどんな先輩なのかな。
だいぶゆるくなったイメージだけど。
昨今、厳しい運動部は敬遠され気味らしいし、進学校として
お勉強の方もだいぶ大変みたいだし、
朝練あって、
土日も練習で、
超厳しい部活

なんて、親御さんも敬遠するようだ。

でも、こんなに一生懸命になったものがあって、
先生や先輩に真剣に怒られて
同じ釜の飯の仲間と親よりも誰よりも一緒に居られて

こんな経験が出来たことを、私は本当に感謝・感謝、ただ感謝。

私も練習の姿を見るのは最後なので、
深く一礼して、心の中でお別れをしてきました。

カテゴリ名: 女子校ライフ

 

コメント

2010年04月11日 20:28 【先輩ママ・パパ】 ぼの

MOONさん こんばんは

なんだかとっても羨ましいお話だなぁ☆と心から思いました。
ご長女さん、持って生まれた性格にさらにこの部活で磨きが
かかったという感じでしょうか!と推察してます。
受験勉強も自ら目標を定めて進んでると言われてましたもんねぇ♪
思春期をどう過ごすかってこと、その後の人生に大きく関わってくることと思います。
私自身も中学や高校の部活の思い出は大きくて・・・
思い出だけじゃなくて、その時間があったから、知り合えた人たちと今でもつながっていたり、音楽のすばらしさを知ることができました。

長女は部活を途中で断念してしまいました。
例えばそれが先輩にしごかれたから耐えられなかったとかそういうことならそれはそれで分かるのですが、長女の場合は優しい先輩、またOGにも恵まれてたのに、いざ自分が先輩として後輩を引っ張っていかなければいけなかったときにそれは到底自分の器
じゃないと思って、やめちゃったんです。
高校生、ましてや本人がそう決めたことなので、親はとやかく言うことではないのですが、これから社会に出たら通らなければいけない道なのに・・・やってから自分にはムリとか言うならまだしもやる前にひいてしまったことはどうなんだろうかと。
前に出て欲しかったなぁと思ってます。
一歩前に出たらもっと世界が広がっただろうに・・・と。
社会で体験する前に少しは守られている学校というコミュニティ
で先に経験して欲しかったなと思うのです。

 
2010年04月11日 21:16 【先輩ママ・パパ】 MOON

運動は得意な方ではありませんでした。
今もそうなのかもしれません。
ダンスとバレエは大好きでしたが、小学生までのことで、
続けていてもどうだったかは分かりません。

どちらかと言うと、ピアノやお習字は得意で、
実は細かい作業に向いていたのかもしれません。
吹奏楽部でもフルートを吹いていましたが、練習に参加できなくなって、辞めさせることになりました。

中学受験ということで、全てを私は彼女から奪ってしまった気がしています。

前にもお話しましたが、女子校に入ってダンスをやるものだと
思っていたのが、まさかの超体育会系クラブ。

びっくりでした。
とても、まじめにトレーニングもやるタイプではありませんでした。
だって、小学校のマラソン大会は大嫌いで、
「よ~~い、ドン!」と同時にヘラヘラ、友達ママたちに
手を振りながら、のんびり走る子でしたから。

なので、ただ感無量なんです。
この子にもこんな根性あったんだな、って。
よくここまで頑張ったなって。

これは偶然と言う奇跡なのでしょうが、
たまたま巡り合ったクラブ活動でした。

ぼのさんのお嬢様は、色々考え過ぎてしまったのかもしれませんね。
責任感もお強いのでしょう。

逃げたのではないですから、この先、大学生になった時、
社会人になった時、途中で辞めてしまったご自分を振り返り、
また、一歩前進なさるのだろうと私は思います。

人生、まだまだ長いのですし、
お嬢様の未来輝く様々な経験は、これからですよ。

うちは次女があまり熱心なクラブに属していないので
(これは次女のせいではないので)、長女とはあまりにも
違う中高生活ですので、そう思います。

 
2010年04月13日 20:40 【先輩ママ・パパ】 ビアマグ

本当によく頑張ってこられたと思います。
 部活の上との関係、横の関係、下との関係、それぞれに学ぶところがあると思います。
 そして、それを支えてきたご家族や先生との関係もまた大切。
 感謝の心をきっと持ってくれていると思います。

 こういう財産は一生の宝。かえがたいものですね。なんだか引退が勿体無いくらい。
 お話を読んでいるだけてちょっとうるうるしてしまったビアマグです。
 素晴らしい6年間、本当にお疲れさまでした。

 
2010年04月13日 21:25 【先輩ママ・パパ】 MOON

ビアマグさん

温かいコメントありがとうございました。

「頑張ったね」という言葉は、娘にとって今は
何でもないでしょうが、いつか振り返った時に
「自分は頑張ったなあ」と実感できる時がくるだろうな、と思います。

部員として、自分がどのくらいの存在価値なのか、
ずっと自信がない子でした。
だから、試合は嫌いだと言っています。

遊びにくるOGについて、
自分はこうやって遊びに来たりしたら、邪魔じゃないかなと
そう私につぶやきます。

でも、先生や先輩、仲間たちが
そんな娘をいつも見守り、声をかけてくださっているのが
良く分かり、有難いことだと感謝でいっぱいなんです。

引退試合、いい想い出になるといいな。

 
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