義母の猫の検査結果が出た、リンパ腫と確定。
余命は数ヶ月、抗がん治療をしても半年から1年程度。
完治はしないし転移の可能性もあるそうです。
恐ろしい事に、つまり最初にかかったA病院は誤診だったという事になりました。
A病院では原因は分からないけれど消化器官に異物がある疑いがあるから、
取りあえず開腹手術を!と、勧められていました。
一番考えられる事態は紐状の物を飲み込んだ為に、腸が絡まったらしいとの事。
ホントに異物?腫瘍?何か分からないのに30万かけて手術。
必死な飼い主は前向きに手術を考えない訳がない。
「猫ちゃんの為にも、早い方がいいです!」
そんな言葉に更に焦るばかり。落ち着いて、落ち着いて…
知り合いの獣医大准教授の先生から御紹介頂いたB病院。
こちらにかからなかったらと思うとゾッとします。
A病院で開腹手術をしたとしたら、何も処置できずに体力消耗だけして30万?
そんなの納得出来ない!
今、猫は毎日チューブから流動食を摂り、大量の薬を投与されています。
このまま投薬で過ごすか、副作用が予想される抗がん剤治療に踏み切るか、悩む義母。
海外出張中の夫が帰国次第、一緒に病院に行って最終決断をするそうです。
一番近いA病院は数年前に救急設備や入院設備を大きくしています。
立派な建物に大きな看板、いつも混雑していて待ち時間がハンパではない状態〜。
一軒家の多い住宅地なのでペットは多い地域、大きなワンちゃんもよく見掛けます。
A病院は診察室も3〜4室あり、獣医さんも複数いらっしゃる大きな病院です。
人気があるから良い病院だろうな、でも相当儲かっているんだろうなぁ〜という印象でした。
一方、B病院はいつも空いていて獣医さんも一人。通過して見過ごす様な規模です。
でも他の地域に2カ所あるので、入院時は大きい方に廻されるそうです。
ある時、
「猫ちゃんの検査でお待ちの間に院内を御案内しますね」
と言われ奥まで入れて頂いた事がありました。
色々と設備を見せて頂いていると数匹の犬猫がいるのに気がつきました。
入院設備はないけれど、病気や怪我のペットを1日単位でお預かりしているそうです。
それとは別に「当院のペットなんですよ」という犬や猫たちもいました。
飼い主さんのご都合で飼えなくなってしまって以来、病院の犬になった子。
何故か電車に乗っていたところを保護され、病院に連れてこられたという犬…
この冒険家ワンちゃんも「当院で飼うことにしたんです」との話。
「良い子なのよね〜、君は♪」
と優しく話しかける獣医さんに温かさがにじみ出ていました。
病院の外見や規模では測れない信頼度。どうやって見極めればいいのでしょう?
獣医大の先生に御紹介頂いていなえれば、一番近くのA病院にかかったままだったかもしれません。
もちろんA病院の先生も動物が大好きで、治したい気持ちをお持ちで獣医さんになったはずです。
悪意のある誤診ではないのだろう…とは思いますが。
さて、今日も運転手は猫の流動食と薬を取りに行って参ります。
カテゴリ名: 猫