昨年春から一年間、マンションの管理組合の理事長をしている。
毎日のように決済を求められ、社長か経理課長のように書類に目を通し、印鑑を押している。ダメなものはダメ、不備があればコメント付きで書類を返したりして、これでも結構考えている。
こんなご時世で、管理費滞納のお宅があったりもするし、住民のプライバシー上口外禁止の話も耳に入る。理事長ってやったことがなかったが、こんなことしてたんだ、と感心。
今月末、1階の集会室で生協主催の産直野菜の即売会をする企画が持ち込まれ、そういうことを面白いと思う私は理事会の承認を得て開催を許可することになったのだが…。
管理組合の収入にならないことについて、反対意見があった。
これは逆の話もあって、駐車場料金が近隣相場と比較して著しく高いため値下げをしようとしたがなかなかうまくいかない。まだこれは結論が出ていない。
管理組合として収入になることにはGOが出るが逆は…というやつだ。
かと思えば管理費や修繕積立金の値上げには根強い反対があって、出す方は出さない。困難な仕事だな、と思う。
住民の利益を守らなくてはならないのだから当然ではあるのだが、本当にすぐお金の話になってしまうのが残念である。
人からお金をいただくというのは想像以上に大変なことだ。物を売る、あるいはサービスの対価としてお金をいただくということの大変さをいまさらながら感じる。
管理費というのは管理というサービスの対価ではあるのだが、設備備品の修理交換、植栽の手入れなどなど、様々な用途に使われている。
何ヶ月も滞納しているお宅だけ管理しない、という訳にはいかない。
あとは法的手段、という話になるわけだが、顔見知りで仲良しだったりするお宅に理事長名の自分の名前で差押を入れるなどというのは非常に気分が悪い。
次回理事会が正念場だと思う。理事長根回しを考えなくては。
頭良く立ち回るというか、空気を読むというか、年上のご意見番の顔を立てながら、さらに住民の合意を得て管理会社とも調整し、最終結論として目指すところに着地させるなんてことは、もうやってることは社長と同じなんじゃないのかなあ。
無報酬なんだけど(笑)
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