日経ホールにて
2019年9月16日(月・祝)開催

 中学受験と子育てをテーマにしたこのフォーラムは、私立男子校3校の校長先生を招き、講演、パネルディスカッション、入試対策セミナーの3部構成で開催されました。

 第1部の特別講演では、開成中学校・高等学校 校長の柳沢幸雄先生、慶應義塾普通部 部長の荒川昭先生、早稲田大学高等学院 学院長の本杉秀穂先生が、それぞれ学校のルーツや大切にしている教育観を披露。第2部のパネルディスカッションでは、SAPIX YOZEMI GROUP共同代表の髙宮敏郎氏がコーディネーターを務め、お三方と”名門校は「未知なる世界」にどう挑むか”をテーマに議論を交わしました。そして第3部では、SAPIX小学部 教育情報センター 本部長の広野雅明氏が登場。3校の入試対策についてアドバイスしました。

【協力】開成中学校・高等学校、慶應義塾普通部、早稲田大学高等学院・中学部

第1部 特別講演

開成中学校・高等学校

特別講演(1)
自己肯定感、自信を育む

 皆さんは今、お子さんの子育てに奮闘されていると思いますが、すべての親に共通する願いは、子どもがいつか独り立ちして、自分の力で生きていけるようになることではないでしょうか。なぜなら、親は子どもより先に死んでしまうからです。
 これからの子どもたちは、どのような社会で育っていくのか。ひと言でいえば、多様化する社会です。在留外国人の数も、海外在留邦人の数も、来日する外国人旅行者の数も右肩上がりで増えています。一方、右肩下がりで急激に減っているのが・・・

開成中学校・高等学校
校長 柳沢 幸雄 先生

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慶應義塾普通部

特別講演(2)
「普通」の学びと自己表現の涵養

 慶應義塾を創設した福澤諭吉は、その目的として、次のような言葉を残しています。「慶應義塾に学ぶ者は常に、『気品の源泉、智徳の模範』となり、かつ、『全社会の先導者』となるように努めなければならない」。また「独立自尊」は自他の尊厳を守り、何事も自分の判断・責任のもとに行うことを意味する、慶應義塾の基本精神であります。
 これら慶應義塾の目的や基本精神を受けて、私たち普通部では、中学の段階・・・

慶應義塾普通部
部長 荒川 昭 先生

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早稲田大学高等学院・中学部

特別講演(3)
価値と目的を見出し創造する

 早稲田大学高等学院と中学部は、早稲田大学の中・高・大一貫教育10年のうちの前半6年間を担う学校です。1882年に大隈重信が早稲田大学の前身である東京専門学校を創設。1908年から高等予科の授業が始まりました。この高等予科が高等学院の源です。その後、いくつかの変遷を経て、2010年には高等学院に中学部が併設され、現在に至っています。中学部卒業後は高等学院に進学し、卒業後は原則として全員が早稲田大学に進学します。
 さて、本日の演題、「価値と目的を見出し創造する」について・・・

早稲田大学高等学院
学院長 本杉 秀穂 先生

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第2部 パネルディスカッション
名門校は「未知なる世界」にどう挑むか

<パネリスト> <パネリスト> <パネリスト> <コーディネーター>
開成中学校・高等学校 校長 慶應義塾普通部 部長 早稲田大学高等学院 学院長 SAPIX YOZEMI GROUP 共同代表
柳沢 幸雄 先生 荒川 昭 先生 本杉 秀穂 先生 髙宮 敏郎

 第2部では、特別講演の内容を踏まえ、「これからの時代をリードする子どもたちに必要な教育とは何か」について、3校の先生方にお聞きしていきます。現代のように変化の激しい時代に、伝統校で学ぶ意義とは何か。名門校には校風や人間関係といった、目に見えないカリキュラムもあります。本日はその辺りも探っていければと思います。
 最初のテーマは「『規律』が自主性を育む」です。実は、この春各校に入学したサピックス生を対象に、各校の「意外なルール」についてアンケート調査をしており・・・

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第3部 入試対策セミナー
自発的学習のススメ 3校の入試対策の決め手

 先ほど3校から大変魅力的なお話を伺いましたが、入学試験は各校とも、極めて難関です。ここでは、難関突破のためのヒントになりそうなお話をさせていただきます。
 入学試験は3校とも、2月1日。試験科目は開成が4教科の筆記試験。慶應義塾普通部(以下、慶應普通部)は4教科の筆記試験に加えて個人面接と体育実技。早稲田大学高等学院(以下、早大学院)中学部が4教科の筆記試験に加えてグループ面接です・・・

サピックス小学部
教育情報センター
本部長 広野 雅明 先生

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