中学校からはじまる英語・数学勉強法

中学生になると、小学校と異なる勉強が始まります。算数の代わりに数学が始まりますし、英語の授業も本格的にスタートします。中学の授業ではどんなことを学ぶのか、勉強についていけるのか、不安に感じている人もいるかもしれません。そんなみなさんに、勉強のコツや成績を伸ばすアイデアなどを紹介します。

英語「学校+αの学習に「基礎英語シリーズ」を活用しよう」英語「学校+αの学習に「基礎英語シリーズ」を活用しよう」

 私が中学生だった時と比べると、学校での英語の授業の内容は大きく変化しています。特に小学校での英語の授業が必修化され、学校で「授業」として英語に触れてきたみなさんは、中学校ではどのように英語に触れ、学んでいくのでしょうか。不安も多いかと思いますが、英語学習を助けるコンテンツはさまざまありますので、みなさんの興味・関心に合わせて教材を選ぶことが何よりも重要です

 言語の習得でもっとも理想的とされる環境は、実際にその言語が使われている場所で生活することだと言われています。ただ、日本にいる中学生が英語漬けの生活をすることは現実的ではありません。現在いる場所で、言語の習得に最適な環境を整えるためには、学校での授業+αアルファの学習が必要不可欠です。まずは英語に触れる時間を増やすことが求められます。そして何より効果的な学習を心がけることが、時間に追われる中学生には必要ではないでしょうか。


 そこで活用していただきたいのが、ラジオ講座「NHK基礎英語」 です。英語は「読む」「書く」「聴く」「話す」の4技能をバランスよく身につけることが大切ですが、音から入る基礎英語は言語の習得の基本で、まさに最適な教材といえます。また講座のカリキュラムは、英語教育界屈指の講師陣による、練りに練られたものです。教科書で扱う内容はもちろん、一歩深い英語の知識を身につけることができます。

 中学生向けの基礎英語シリーズは、「中学生の基礎英語レベル1」「中学生の基礎英語レベル2」「中高生の基礎英語 in English」の3つのプログラム(ラジオ放送とテキスト)があります。2021年度からの新学習指導要領の開始に合わせて、基礎英語では「レベル1」と「レベル2」で、中学3年間の英文法をすべて学びます。「レベル1」「レベル2」では8月が復習月となっているほか、小学校で学習した内容もレッスン内できちんと復習できますので、小学校で英語が苦手になってしまった人も、基礎英語でもう一度最初から学び直すことができます。英語が得意だった人はもちろんですが、苦手だった人も、その苦手意識を克服するチャンスとしてぜひ基礎英語を使ってみてください。そして、さらに進んで学習したい人は「オールイングリッシュ」(すべてが英語)のプログラムである「中高生の基礎英語 in English」をおすすめします。学校生活などでの身近な話題をテーマにして、「英語で聞いて英語で話す力」を養う講座です。

 基礎英語シリーズでは、1年間を通して同じ登場人物がストーリーを展開していく内容になっているため、話の展開を楽しみながら勉強できるというメリットもあります。1日の放送時間は15分、1日に何回も放送されますから、自分の都合のいい時間に学ぶことができます。しかも、スマホやタブレット、パソコンがあれば、アプリやホームページなどで過去1週間分の放送をいつでも聴くことができますし、放送内容の重要部分が入ったCDが別売されているほか、CDの音声をダウンロードすることもできます。聴き逃してもあとからくり返し聴くことができる仕組みが整っていますから、安心して始めてください。


 NHKのラジオ講座では、基礎英語シリーズ以外でも自分のレベルに合わせてさまざまな講座を選ぶことができます。基礎英語シリーズで物足りなくなったら、「Enjoy Simple English」「ラジオ英会話」など、難易度は上がりますが魅力的な講座があります。ぜひ自分の興味のあるトピックや、さらに伸ばしたい力(リーディングやリスニングなど)に合わせて、英語学習を楽しんでください。

 英語を習得してできるようになることはたくさんあります。将来英語を使って何がしたいかは人それぞれ。自分なりの「英語を使ってやりたいこと」を思い浮かべながら、学校の授業に+αの学習を加えて、みなさんの興味や関心を広げていってください。