学校説明会に行き始めようかと思っています。どんなことを心がければいいですか?

4年で、まだどこを受けるか決まっていないのですが、そろそろいろんな学校を見て歩こうかと思っています。初めてなのでまったくわかりません。
  安田先生のアドバイス
学校説明会専用ノートを作る

 学校説明会は、私立学校が平日の午前中や土曜日・日曜日などに講堂などを使って、受験生の保護者を対象に、教育方針や教育課程、学校行事やクラブ活動、進路実績などについて説明するために開催するものです。最近は、校長の話や学校行事のビデオ上映のほかに、在校生や保護者の話、在校生による英語スピーチ、楽器演奏など趣向を凝らす学校も目立っています。
 以前は1回しか開かない学校もありましたが、回数自体が増えているだけでなく、開催時間も、働いている保護者が参加しやすいように「夜の学校説明会」を開くところ、場所も、学校以外のターミナル駅近辺などの参加しやすいところで開く学校なども出てきています。
 また、6年生と5年生以下というように、対象学年を分けて実施する学校もあるので、そうした学校では当然5年生以下の日時のほうに参加することになります。6年生が入試の話が中心になるのに対し、5年生以下は学校の特色がよくわかるように話してくれます。
 また、人気のある学校では予約制のところもあるので、HPなどで申し込みの時期・方法などを調べ、参加しそこなうことがないようにしましょう。
 これからたくさんの学校を訪れることになるので、学校説明会専用ノートを作るといいでしょう。たくさん歩けば歩くほど、時間が経つと、「この話はどこで聞いたんだろう……」ということになります。そうならないためにも必要です。
 ノートには、各学校の共通欄として、アクセス、環境、設備・施設、教育方針、カリキュラム、校風、部活、学校行事、生徒の様子、先生の様子、来ている保護者の様子、進路状況、入試などの欄を作っておきます。「受験案内」やHPなどを見た段階で、他校と異なるような際立ったことがあればそれぞれの欄に記入します。こうした「予習」をしておけば、学校説明会に行く以前の段階でわかっていること、わからないこと、聞きたいことがひとめでわかるだけでなく、話を聞きながら、他校との比較などをすることが簡単にできます。
 当日は、ノート作成時に疑問に思ったこと、わからなかったことを質問します。これだけで、うっかり聞き忘れたとか、何気なく聞き流してしまったというような失敗はなくせるはずです。
 また学校説明会は学校の中だけを見に行くのではありません。自宅から学校へ向かう通学経路に危険なところはないか、乗換えを含め所要時間はどのくらいかかるか……といったことから、生徒の様子、先生の様子、来ている保護者の様子など、自分が気づいたことも学校説明会ノートに書き留めます。備考欄や予備のページなどを設けて、自分がいいと思った点、感動した部分、マイナスと感じた部分なども記入しておくといいでしょう。
 こうした自分自身で歩いてつかんだ印象こそ、6年になって受験校を決める際の優先材料にしていただきたいものです。
 


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