学力向上が「錦の御旗」のようになっている現状から、最近では夏休みを短縮する自治体も出てきました。それでも30日間くらいはあるのが普通です。30日、40日というと、ものすごく長く、時間もたっぷりあるような感じがしますが、計画も立てずに漫然と日を送っていると、何もしないで終わってしまいます。
家にいるとついダラダラしてしまうから、夏期講習に通わせようと考える家庭がたくさんあります。4年生の場合は、夏期講習一つとっても6年生のようには期間が長くありません。なかにはそれならば2つの塾に通わせようとする家庭もあります。
けれども、4年生のうちからそんなに飛ばさなくて結構です。夏期講習は1種類で、あとは6年生になるとできないことをしておくことをお勧めします。家族で旅行に出かける、自然に触れる、本を読む、スポーツをする、趣味に打ち込む、お稽古事を目いっぱいやる……。
中学の先生に話を聞くと、机に向かう勉強だけしかしてこなかった子は、欲求不満状態がどこかに残っていると言います。また、実際に動物や魚や植物に接してきた子とペーパー上の知識しかない子とでは、実験や観察の場での好奇心がとても違うとも言います。ですから今のうちにこうした体験を是非積ませてあげたいものです。
夏期講習期間でもない、家族旅行に出かける期間でもない普段ですが、毎日決まった時間に起床、食事、勉強、風呂、就寝することが大原則です。親も本人もこの気持ちを強く持っていないと、夏休みは暑さや誘惑に負けてつい生活自体もだらけてしまいます。
学校に行っているときと同じ時間に起き、午前中4時間(45分×4コマでもかまいません)は勉強しましょう。その分午後は自由時間にして、趣味、お稽古事、スポーツ、読書などにあてます。夜の勉強は2時間くらいを目安にします。夏はどうしても体力を消耗しますから、睡眠を普段より1時間くらい多くとりたいものです。 |
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