2008年3月28日に告示された新しい小学校学習指導要領の中に、今回初めて「外国語活動」の章が設けられました。が、すでに多くの小学校では「総合学習の時間」などを使って英語学習が取り入れられています。
ただ今回正式に位置づけられたこと、全校で取り組むことになったことで、重みが違ってきました。そのため保護者の間でも英語学習への関心が高まっているようです。
特に私立中学には帰国子女も多いし、英語ができる子も多いだろうから、習わせておかないと入学後にハンディがあるのではと心配するお母さんがいらっしゃいます。
そこで私学の先生に伺ってみたところ、確かに近年入学者の英語力はそれこそバラバラだそうです。学校としては、帰国子女の英語力を低下させてはいけない、併設小学校から上がってくる子は英語を習ってくる、公立小出身でも英検準2級を持っている生徒がいる、その一方まったく白紙に近い子もいる、ということで、英語については最初から習熟度別のクラス編成をしているケースもありました。
ただ多くの学校は、まったく英語に触れたことがないという前提で授業を始めています。そうした学校の先生は「英語ができなくてもまったく問題ない。むしろ変なクセをつけないで来てほしい。」とおっしゃっています。
結論から言えば、どこの中学でも、まったく習っていなくても問題はありません。新鮮な気持ちで英語学習を楽しみにしている子の方がむしろ伸びると言っています。
お子さんが興味を示さない段階で、親の方から勧める必要はないのではないかと思います。 |
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