中学受験のシーンでも仕事をしながら子育てしているお母さんが大勢いるようになりました。働いていると、日々勉強をみることができない。数多くの説明会に出かけられない、など、確かにハンディがあります。働いている場合、どんなことを心がけて受験生活を送ればいいのでしょうか。
●情報はネットで
専業主婦のほうがどうしても受験生活を有効に送りやすいのは事実です。具体的な場面でも、説明会・文化祭……といった学校訪問にもいくらでも出かけられます。子どもの塾通いの送り迎え、お弁当作りもそれほど問題にはならないでしょう。
が、働いている場合は結構大変です。学校訪問においても、塾通いにおいてもハンディがあります。どのように情報を集め、子ども・夫にはどう接すればいいのでしょうか。
一時代前までは、受験情報といえば、分厚い「受験案内」など、紙媒体から集めるしかありませんでした。が、いまではインターネットが発達し、個々の学校もHPを通じていろんな情報を発信しています。またテスト会社もHPで、偏差値情報や入試変更点情報を提供しています。
これらは24時間いつでも、深夜でも休日でもアクセスOKですから、情報に関しては、毎週1回はこれらをのぞくクセをつけてはどうでしょうか。
いくつもの受験候補校のHPを何回か見ているうちに、より気に入った学校、さほどでなくなった学校といったものが出てくるものです。実際に足を運ぶのは、そうして絞りこんだ学校だけでいいでしょう。学校説明会のスケジュールが合わず行けなかったら、別の機会に見学させてもらいます。ただし、突然訪問するのではなく(先生も日々の仕事を抱えていることをお忘れなく)、事前に電話なりメールなり(HPに入試広報のアドレスを載せている学校がある)してから訪れること。学校について知りたいこと、質問などにも答えてくれますから、このメールアドレスは手帳に控えておくといいでしょう。
●子どもの自立には好都合
温かいお弁当がなくても、送り迎えがなくても、ご両親が働いている事情をお子さんがきちんと理解しているならまったく問題ありません。むしろ自分のことは自分でやるしっかりした子に育つでしょう。
お母さん自身も、仕事を持っていることで、神経が子どもに100%向かないだけに、子どもにとっては救いになる部分もあります。
また受験にのめりこむあまり、夫が自分と同じ温度でないことが不満で、夫婦の関係がギクシャクするケースも見られますが、ワーキングマザーの場合はこうなることは少ないと思います。
仕事を持っていることで、「得する情報を得られる説明会に足を運べない」と焦る気持ちを持たれている方が多いことと思います。が、このように、仕事を持っていることで、陥りやすい弊害から距離を置けるというメリットもあるのです。 |
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