入学手続きが終わると、わが子にはレベルが高すぎるのではないか、入学後に授業についていかれないのではないか、成績順位が最下位に近くなってしまうのではないか……と心配されるお母さんが毎年います。
ですが、入試というものは、学校が自校の生徒としてその受験生を受け入れられるかどうかを見るもの。受かるということは、当然そのラインに達していると学校側が判断したということです。
受験とは、「まぐれで落ちる」ことはあっても、「まぐれで受かることはない」ものなのです。ですから、合格したということは、その学校の生徒としてやっていける実力はあるということです。心配をする必要はありません。
ただし、どんな学校でも落ちこぼれる子は必ず出ます。それは、受験勉強で燃え尽きて、入学してから勉強への意欲が湧かないケース、ゲームや携帯などにはまって勉強がおろそかになるケース、家庭内のゴタゴタなどで精神が不安定になって勉強が手につかくなってしまうケースなど、いろいろです。
毎日の予復習をコツコツとやり続けることができるタイプの子どもならば、落ちこぼれる心配はまずありません。ただ最難関校などにはとんでもなく頭のいい子がいて、そうした子はほとんど家で勉強しなくても常に優秀な成績でいたりします。そうした子がいることのキツさはあることは覚悟しておいてください。
また小学校での成績は、さまざまなレベルの子どもたちの中での順位です。それに対して、中学入学後は同じようなレベルの生徒たちがそろった同質のレベルの中での競争ですから、だまっていても上位にいられるというようなことはなくなります。
そういうことをわかったうえで、「まぐれ合格はないのだ」と自信をもって中学に送り出しましょう。
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