働いていると、大切な受験シーズンであっても子どもにつきっきりというわけにはいきません。パートの場合はともかく、フルタイムの場合は使える時間が圧倒的に少ないという制約があります。ですから常に、「効率的に進めるにはどうするか」という発想が大切。一例を挙げると、出願はその都道府県の願書受付期間の初日に、第一志望校から順に第二志望校、第三志望校と出願する保護者が多いのですが、働いている場合は出願のために何日も使うわけにいきませんから、交通手段の面から最も回りやすいルート順に出願することを考えるといったことです。
最近はお父さんが大変熱心になっています。お父さんの協力が得られるということであれば、今のうちに受験予定校の出願から試験当日、合格発表、入学手続きといったスケジュールを大きな紙に書いてリビングに張り出し、お互いが有給取得が可能な日、不可能な日を書き出して、どの時点でどのような協力を得られるのか相互に確認しておくことが大切です。
受験に失敗は許されません。「なんとかなるさ」式のその日その日の場当たり的な対応は危険すぎます。各日にそれぞれがどう行動するのか、前もって決めておく必要があります。
一方、お父さんが単身赴任している、この時期仕事がものすごく忙しくて協力してもらえない、そもそも中学受験に反対だった……と、協力してもらえないケースも多いかと思います。
お母さんにかかるプレッシャーはその分大きいと思いますが、子どもも受験生だからと甘やかすことなく、日常生活の手伝いはこれまでどおりきちんとやらせましょう。
また、勤務先に早めに事情を話して了解をとっておくといいでしょう(不合格が続いた場合は思いがけず何日にも渡ることがあるのでそのことも)。
仕事を持っていれば、神経が受験だけに向いてしまわず、お子さんにとっては救いになる部分があり、これが子どもの精神衛生にはよかったりします。
これからますます大変になりますが、お子さんと同時にご自分の健康にも十分配慮して受験期間を乗り切ってください。
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