偏差値が1、2くらいしか伸びないということですが、この時期は誰もが頑張りだしているのですから、そうそう上がるものではありません。偏差値は他人との比較と考え、アップしなくても気にしないこと。偏差値が志望校に届いていなくても、過去問で合格点が取れていれば大丈夫です。現在合格最低点に届いていなくても、50%くらい得点できているようであれば可能性は十分あります。
偏差値を上げることより、各教科で5点でも10点でも点が取れるようにすることを目標にしてください。そのほうがお子さんの気持ちが前向きになります。
問題文をきちんと読む、問われていることに合致した答え方になっているか、ケアレスミスをしていないか・・・・・・そうしたことに一緒に取り組んでください。
お子さんは今、成績が伸びない、力がついているのか自分でもわからない、行きたい学校に受かるか自信がない・・・・・・といった心理状態で、気持ちが前に向いていないのだと思います。こうしたときに叱ったり、理詰めで説得しようとしたりしても逆効果です。
むしろ、塾に出かけるときに「よく頑張っているね。あと少しだから最後まで続けようね」、家の用事をしてくれたときに「受験で忙しいのに、○○ちゃんが手伝ってくれて、お母さん助かるわ」・・・・・・といった具合にポジティブな言葉がけをしてください。模擬テストの成績が返ってきたときにも「大変! これではどこにも受からない!」ではなく、「このミス、今回しておいてよかったね。本番だったら大変だったもん」と、お母さんがドンと構えてください。お母さんが不安になると、それは子どもにもすぐ伝わるものです。もちろん睡眠、栄養をしっかりとって、体調がいいことが子どもを前向きな気持ちになるには欠かせない条件です。
また、お子さんは今自信をなくしているのですから、問題が易しい第三志望や押さえの学校の過去問をやらせて、できるという感触を味わわせてください。そうした達成感が、前向きな気持ちにさせ、勉強することにつながります。
これからますます親子ともにプレッシャーが増してきます。神経質なお母さんより、ガハハハとおおらかなお母さんのほうが受験に成功するのは、子どもの気持ちを楽にさせるからです。
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