秋になって、子どもが荒れるようになってしまいました

返ってきた模試の成績が悪かったこともあって、このところ子どもがやる気をなくしています。もう4ヶ月もないというのに、反抗的な態度で勉強しません。私自身も疲れてしまいました。
  安田先生のアドバイス
いまは子どもにとってもプレッシャーいっぱいの時期

 本番が迫ってくる受験学年の秋は、どの子どもにとってもプレッシャーいっぱいの時期です。ふてくされていても、心は不安でいっぱいなのです。まずそのことをわかってあげてください。
 順調に行っている時には顔を出さない体力的、精神的疲れが、悪い成績を取った、志望校がドンドン遠ざかって行く、という現実に直面するとドッと出てくるのです。夏にハードに勉強した疲れが出る時期でもあります。自信を喪失し、「受験をやめる」とまではいかなくても、どうせダメだからと積極的な姿勢になかなかならなかったりするのです。この時期、多くの家庭で、受験校の見直しや、最後の詰めの勉強をどうするか、受験生活をどう立て直すか等をめぐって多かれ少なかれさまざまな葛藤が生まれます。
 こんなとき、お母さんもプレッシャーに負けて不安になっていてはいけません。お子さんの態度、口から出てくる投げやりな言葉にカッとなることもあるでしょう。
 「こんな調子では入れる学校なんかないわよ!」「そんなに勉強したくないのならもう受験やめましょう!」「もう塾に行かなくていい!」・・・・・・お母さんの口からもきっとこんなきつい言葉が出ているのではないでしょうか。
 でもこんなときこそ冷静になってください。お母さんの口から出してほしい言葉は、お子さんを責める言葉ではなく、プレッシャーをはねとばす明るい励ましの言葉です。ここまできたら、開き直って、ネガティブなことは一切言わず、お子さんの気持ちを前向きにすることだけを考えてください。
 偏差値が上がらなくてもいいではありませんか。スムーズにいっているよその子のことも頭から消し去りましょう。お母さんが厳しい顔をしているより、おおらかにガハハと笑っている方が、お子さんの気持ちが楽になり、また勉強するようになるものです。
 


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