共働きです。受験期間中、十分に有休が取れそうにありません。どんなことに気をつければいいですか?

1月から何校も受験する予定です。書類の受け取り、手続きなどを含めると、すべてについて有休を取れそうにありません。そうしたときは、皆さんどうしているのでしょうか?
  安田先生のアドバイス
事前の休日に子ども一人で行く練習をして

 以前は、中学受験するご家庭は、お母さんが専業主婦の場合が多かったのですが、このところご両親とも働いているケースが非常に多くなっています。そうしたことから、こうした質問のような事例が出てくるわけです。
まず、受験日程(出願から手続きまで)が決まった段階で、お互いの有休取得が可能な日、不可能な日を出し合いましょう。  最近の受験シーンでは、合否の状況によって前日とか当日朝とかでも出願できる学校が増えていますが、こうしたご家庭の場合には有休がとれるときに極力まとめて出願を済ませておくことをお勧めします。
 次に、入試当日の送り迎えの分担を決めます。また、有休を取らなくても、お父さんの出勤方向と同じで出勤前に送っていける学校はないかチェックします(帰りは子ども一人で帰ってこさせるようにします)。
 合格発表はインターネット発表が多くなっていますので、学校の掲示板で確認しなければならないところ、手渡しされるところ以外は、自宅のパソコンで合否を確認します。合格していると、書類を受け取りに行くわけですが、既にここより志望順位が高いところに受かっている場合は、この際書類の受け取りに出向くことはやめても仕方ないでしょう。
 手続きは、入学金の銀行振り込みは勤務先に近い銀行で振り込めますが、学校には一度は必ず足を運ばなければなりません。ただ試験当日のように1日有休を取るのでなく、近場ならば遅刻・早退でも可能、遠い場合でも半日有休で可能です。
 手続き後も、ほとんどの学校で登校日というのがあり、そこへの出席で入学意思が確認されます。ですからこの日も予定に組み込んでおいてください。
 いずれにしても、勤務先に早めに事情を話して了解をとっておくといいでしょう(不合格が続いた場合は思いがけず何日にも渡ることがあるのでそのことも)。どうしようもない場合は、祖父母の手を借りることも必要ですが、この場合もやはり早めに連絡しておくことが大切です。
 それでも、受験期間が長期化したりして、子ども一人で試験会場に向かわせなければならないケース、一人で帰ってこさせるケースも出てくると思います。
 入試当日、逆方向の電車に乗ってしまった、最寄り駅に停まらない急行に乗ってしまったといったことがあっては大変です。一人で行き来する学校については、事前に休日などを使って実際に練習しておくこと(万が一事故で不通になった場合の対処の仕方なども)。また、学校、塾などの電話番号、お金も余分に必ず持たせるようにしてください。
 


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