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8月11日/ハイレベル問題
【ギブアップ用解説】

(1)
(ア)
仮にAを24だとしましょう。
そうすると、A〜Iまでの数字の総和が最も小さくなるときは、A,B,C,D、・・・、Iの順に、24,25,26,27、・・・、32となります。
これらの総和は24+25+26+27+・・・+32=252となり、250より大きくなります。
よって、Aが24のときは必ずA〜Iまでの総和が250よりも大きくなってしますため、Aが24になることはありません。

(イ)

(ⅰ)
(ア)より、Aが24のときは必ずA〜Iの総和は250よりも大きくなります。
Aが23のときは、計算してみればA〜Iの総和が250になるようにすることができます。
よって、考えられるAのもっとも大きな値は23となります。
したがって、A+A+1+A+2+A+3+・・・A+8=23+24+25+・・・+31=243となります。
求める答え、 243

(ⅱ)
A,B,C,D,・・・、Iの順に23,24,25,26、・・・31とすると、総和が243になり、250に7足りません。 では、この足りない7をどのように増やすのか考えましょう。
{A、B、C、D、E、F、G、H、I}が{23,24,25,26,27,28,29,30,38}のときは総和が250になります。このときは、A,B,C,D,・・・、Iが23,24,25,26、・・・31のときに足りない7を{0,0,0,0,0,0,0,0,7}と振り分けたということです。
また、{A、B、C、D、E、F、G、H、I}が{23,24,25,26,27,28,29,37,31}のときは総和が250になりますが、HがIよりも大きくなりダメです。
このことに注意して、7をどのように振り分けるかを考えると、
{0,0,0,0,0,0,0,0,7}
{0,0,0,0,0,0,0,1,6}
{0,0,0,0,0,0,0,2,5}
{0,0,0,0,0,0,0,3,4}
{0,0,0,0,0,0,1,1,5}
{0,0,0,0,0,0,1,2,4}
{0,0,0,0,0,0,1,3,3}
{0,0,0,0,0,0,2,2,3}
{0,0,0,0,0,1,1,1,4}
{0,0,0,0,0,1,1,2,3}
{0,0,0,0,0,1,2,2,2}
{0,0,0,0,1,1,1,1,3}
{0,0,0,0,1,1,1,2,2}
{0,0,0,1,1,1,1,1,2}
{0,0,1,1,1,1,1,1,1}
の15通りあります。
よって、答えは15通り

(2)
(ウ)
250÷9=27.7・・・
なので、Lを28とすると、9個全部がLであっても、28×9=252となり必ず250より大きくなりダメです。
Lを27とすると、例えばMが28、Nが33のときに、Lが7個、Mが1個、Nが1個のときに、9個の合計が250になります。
よって、Lとして考えられる最も大きい数は27です。

(エ)
(ⅰ)
答えは、250−27×9=7

(ⅱ)
Lが9個のときに、250よりも7小さくなるので、その7をどのように増やすか考えましょう。
例えば、Lが7個、Mが28で1個、Nが33で1個のとき9個の合計は250になります。
つまり、{27(L)、27(L)、27(L)、27(L)、27(L)、27(L)、27(L)、28(M)、33(N)}と選んだことになります。
このことを27よりどれだけ大きいかで書き直せば、
{0,0,0,0,0,0,0,1,6}と選んだことになります。
(イ) の(ⅱ)を参照に、3種類の数字が出るようにして、どのような選び方があるか考えると、
{0,0,0,0,0,0,0,1,6}
{0,0,0,0,0,0,0,2,5}
{0,0,0,0,0,0,0,3,4}
{0,0,0,0,0,0,1,1,5}
{0,0,0,0,0,0,1,3,3}
{0,0,0,0,0,0,2,2,3}
{0,0,0,0,0,1,1,1,4}
{0,0,0,0,0,1,2,2,2}
{0,0,0,0,1,1,1,1,3}
{0,0,0,0,1,1,1,2,2}
{0,0,0,1,1,1,1,1,2}
の11通りになります。
答えは11通り。


学習のポイント
今回のポイントは、まずAやLの値で最も大きい数を考えるときに、数が全てAやLであると考えてみて総和をギリギリ超えないAやLを探すことです。
そして、AやLが決まったら、全てがAやLであると考えたときに総和に足りない数字をどうしていくのかを考えましょう。
例えば、この問題の場合は足りない7について考えればいいです。
そうすれば、大きい数を使って考えるよりも、ラクに考えることが出来ます。
大きい数が出てくる場合でも、このやり方が出来ることが多いので工夫して計算する習慣をつけましょう。

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