■協力:東京出版 http://www.tokyo-s.jp/
毎月1日・11日・21日に問題解答を更新

8月11日/ハイレベル問題
【ギブアップ用解説】

(1)
259÷13=19余り12より、259÷19=13余り12となるので、答えは、順に、19、12

(2)
(ⅰ)
まず、割る数は余りよりも必ず大きいことに注意しましょう。
例えば、23÷7=3余り2、32÷7=4余り4、となるときに、割る数である7は必ず余りである2や4よりも大きいですよね。
よって、イは(ウ+1)以上の整数であることがわかります。
また、与えられた式を、ア=イ×3+ウ……(☆)
と変形して、イを1増やすと、
ア=(イ+1)×3+(ウ-3)
となるので、ウは3減ります。
イとウは1通りに決まらなければならないので、ア=(イ+1)×3+(ウー3)は成り立ってはいけません。
なので、ウは2以下であることがわかります。
また、(☆)で、イを1減らすと、
ア=(イー1)×3+(ウ+3)となります。 イとウが1通りに決まるためには、このア=(イー1)×3+(ウ+3)も成り立ってはいけません。
割る数が余り以下であれば、割り算の式は成り立たないので、(イー1)が(ウ+3)以下、つまりイが(ウ+4)以下であることが分かります。
イが(ウ+1)以上の整数であることも考えると、イは(ウ+1)以上で(ウ+4)以下であることが分かります。
以上と「ウは0以上である」こととをまとめると、
ウは、0以上2以下の3通り……(★)
イは、(ウ+1)以上(ウ+4)以下の4通り……(※)
となります。
<1>(※)から、答えは、4通りです。
<2>(★)の3通りのそれぞれに対して、(※)の4通りあるので、答えは、3×4=12(通り)

(ii)
与えられた式を、ア=イ×4+ウと変形して、(i)と同じように、イを1増やしたり、1減らしたりすることで、
ウは、0以上3以下の4通り
イは、(ウ+1)以上(ウ+5)以下の5通りとわかります。よって答えは、
4×5=20(通り)

(iii)
与えられた式を、ア=イ×13+ウと変形して、(i)と同じように、イを1増やしたり、1減らしたりすることで、
ウは、0以上12以下の13通り
イは、(ウ+1)以上(ウ+14)以下の14通りとわかります。よって答えは、
13×14=182(通り)


学習のポイント
今回のポイントは、イやウがどういう数であれば割り算が1通りにしかならないのか、という点に気付くかどうかです。
そのためには、まずは色んな割り算を書いてみて考えてみても良いでしょう。
そして、イとウが1通りに決まるということは、イが増えたり減ったりしたら割り算が成り立つためのウはないということに気付くことが大事です。
つまり、他の場合では割り算が成り立たないためにはどうであれば良いかを考えるということです。
この考え方は苦手な人が多いので、今のうちにしっかりと身につけておくと、他の人に差をつけられますよ。
がんばって、定着させましょう。

ギブアップ・ウィンドウを閉じる